働きながら転職活動する時間がない人は、約3カ月を逆算し、週2〜3枠だけ予定を固定すると無理なく進めやすくなります。
平日は15〜60分、休日は90〜120分を目安に作業を分け、平日日中の面接に使う有給休暇や半休は選考後半まで残しておくのがポイントです。
こんにちは!転職アドバイザーの夏目結衣です。毎日遅くまでの残業や、しんどい人間関係…本当にお疲れ様です。私もかつて「このままでいいのかな」と悩みながら、限界まで無理をして働いていた時期があるので、そのモヤモヤ痛いほどわかります。このブログでは、キレイごと抜きのリアルな葛藤や、エージェント業界のぶっちゃけ話も交えながら、あなたが自分らしい働き方を見つけるためのヒントを親身にお届けしますね!
今回のテーマは、「転職したいのに、仕事が忙しくて転職活動する時間がない」と悩んでいる方のスケジュールの組み方です。
株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職サイト「type」は、2022年4月7日に「働きながらの転職活動はスケジュール管理が命!転職成功のコツや注意点を紹介」という転職ノウハウ記事を公開しました。
同記事では、働きながら転職活動をする場合、自己分析から退職・入社準備まで、スムーズに進んでも約3カ月を一つの目安として、希望入社日から逆算して計画する方法を紹介しています。
最初に、忙しい人向けの実践ポイントだけまとめると次の5つです。
- 入社希望日から約3カ月を逆算する
- 転職活動は週2〜3枠に固定する
- 平日は15〜60分の軽い作業に絞る
- 休日は90〜120分の集中作業をする
- 有給休暇・半休は重要な面接のために残す
毎日1時間、必死に求人を見る必要はありません。
むしろ忙しい人ほど、「今日は何をしよう」と毎回考えなくても済むように、先に曜日と作業内容を決めることが大切です。
働きながら転職活動する時間がない人は、最初に何をすればいい?

最初にやることは、求人サイトを延々と眺めることではありません。
入社したい時期を仮決めし、来週の予定表に転職活動の時間を2〜3枠入れ、転職条件を3〜5個まで絞る。まずはここまでで十分です。
たとえば、こんな形です。
- 3カ月後を入社時期の目安にする
- 火曜20時から30分、木曜20時から45分、土曜午前に90分を確保する
- 「残業時間」「仕事内容」「年収」「勤務地」の優先順位を決める
- 金曜日と日曜日は転職活動をしない
これなら、今日いきなり職務経歴書を完成させたり、10社へ応募したりする必要はありません。
忙しい方ほど、「転職活動を始める=毎晩頑張る」と考えてしまいがちですが、私はそれが一番続きにくい方法だと感じています。
特に20〜30代の在職中転職では、仕事が終わった後に求人検索、応募書類、企業研究、面接対策を全部やろうとして、数週間で疲れてしまうケースがあります。
私自身も激務の中で転職活動をしていた頃、「今日は何かやらなきゃ」と焦って、夜遅くまで求人サイトを眺めていました。
でも疲れている状態で何十件求人を見ても、「この会社が自分に合うか」ではなく、「もう早く今の会社から逃れたい」という気持ちで判断しそうになるんですよね。
だから私は、時間がない人には時間管理より先に「意思決定の管理」をすることをおすすめしています。
意思決定の管理とは、転職活動のたびに「今日は何をする?」「この求人を見る?」「いつ面接する?」と考える回数を減らし、あらかじめ自分なりのルールを決めておくことです。
たとえば、「求人確認は水曜と土曜だけ」「平日夜は1時間まで」「残業月20時間以内を優先」と決めておけば、疲れた夜に毎回ゼロから判断しなくて済みます。
さらに、転職活動を始める段階で「やること」と同じくらい重要なのが、やらないことを決めることです。
求人サイトを毎日見る、SNSで転職情報を延々と探す、興味の薄い企業にも片っ端から応募する。このような行動は「活動している感」は得やすい一方で、本当に必要な準備時間を削ってしまいます。
時間がない人ほど、転職活動を増やすのではなく、必要な作業へ絞ることそのものが時間確保になると私は考えています。
働きながらの転職活動は約3カ月?type記事のスケジュールを整理
typeが2022年4月7日に公開した記事では、働きながら転職活動をする場合、約3カ月を一つの目安として希望入社日から逆算する考え方が紹介されています。
目安として示された各工程は、次の通りです。
転職活動の工程 期間の目安
自己分析・情報収集 約1.5週間
書類作成・応募 約2週間
面接 約4〜5週間
内定・入社の検討 約1週間
引き継ぎ・退職・入社準備 約4〜5週間
もちろん、これは「3カ月以内に必ず転職しなければならない」という意味ではありません。
応募社数、面接回数、企業側の選考スピード、現職で必要になる引き継ぎ期間によって、実際の日数は前後します。
重要なのは、転職活動は一つの作業ではなく、時期によってやることが変わると理解しておくことです。
同じtypeの記事では、9月入社を希望するケースとして、6月上旬に自己分析と情報収集を始め、6月中旬から書類作成と応募、7月上旬から面接、8月上旬から内定判断や退職・入社準備へ進むモデルも紹介されています。
この流れを見ると、「3カ月間ずっと求人を探し続ける必要はない」と分かります。
最初の1〜2週間は、「なぜ転職したいのか」「次の会社で何を変えたいのか」を整理する期間にして大丈夫です。
その後、履歴書や職務経歴書の基本形を作り、応募を始めます。
面接へ進む企業が増えてきたら求人検索の時間を減らし、企業研究や面接対策へ時間を移します。
そして内定が見えてきた段階では、条件比較や退職時期、引き継ぎへ比重を移していきます。
ここで大切なのは、全工程を同時に進めようとしないことです。
転職活動する時間がない人ほど、「自己分析も履歴書も求人検索も面接対策も全部やらないと」と感じやすいのですが、実際には時期ごとに主役となる作業を一つか二つへ絞ったほうが進みます。
たとえば自己分析期間は、求人への応募数がゼロでも問題ありません。
逆に面接が2〜3社進んでいるなら、新しい求人を大量に探すより、すでに進んでいる企業の研究へ時間を使うほうが合理的です。

type記事で示されている、働きながら転職活動する人が押さえたいポイントを整理すると、大きく4つあります。
- 希望入社日から逆算してスケジュールを作る
- 必要に応じて平日夜やWeb面接を企業へ相談する
- 有給休暇を面接日程に合わせて管理する
- 会社支給のパソコンやスマートフォンで転職活動をしない
ここを先に押さえておくだけでも、「とりあえず求人を見るだけ」の状態から抜け出しやすくなります。
3カ月を「期限」ではなく「設計図」として使う
私が特に伝えたいのは、3カ月という数字に追われないことです。
約3カ月という目安は、「3カ月で決められなければ遅い」という基準ではなく、今どの工程に時間を使うべきかを考えるための設計図として使うほうが役立ちます。
仕事が繁忙期なら、自己分析や書類作成へ2〜3週間多く使っても構いません。
一方、応募した企業の選考が早く進めば、想定より早く面接が集中することもあります。
予定通りに進めることより、「今週やるべきことが分かっている」状態を作るほうが、在職中の転職活動では重要だと私は考えています。
働きながら転職活動する人は多い?10,663人調査では86%が在職中
「そもそも、仕事を続けながら転職活動している人って多いの?」と心配になる方もいると思います。
エン・ジャパンが「エン転職」利用者を対象に2018年9月26日から10月28日まで実施した「転職活動」実態調査では、10,663人のうち86%が「在職中に転職活動を行なう」と回答しています。
有効回答者10,663人のうち、転職経験者は7,130人でした。
その転職経験者に実際の転職活動期間を尋ねたところ、7割が「3カ月以内」と回答しています。
20代では「1カ月以内」が29%、「1〜3カ月」が53%で、合わせると8割以上が3カ月以内でした。
ただし、これは2018年に「エン転職」利用者を対象として行われた調査です。
86%という数字は現在のすべての転職希望者へそのまま当てはめられるものではなく、「在職中の転職活動は珍しくない」と理解するための参考値として見るのが適切です。
元になったtypeの記事でも、働きながら転職活動するメリットとして、収入を確保しながら活動できること、離職期間を作らずに済むこと、途中で現職に残る選択肢も持てることが挙げられています。
一方で、時間を確保しにくい、面接日程を調整しにくい、退職日と入社日を自由に決めにくいといったデメリットもあります。
つまり、「みんな在職中だから自分もそうしなきゃ」と無理をする必要はありません。
大事なのは、仕事量、家計、使える休暇、自分の余力を見ながら、現実的に活動できる方法を選ぶことです。
特に、すでに残業や人間関係で心身の余力が少ないと感じている人は、「在職中に転職すること」そのものを目標にしないでください。
転職の本来の目的は、今より納得できる働き方へ移ることです。
働きながら転職する方法は有力な選択肢ですが、それによって日常生活そのものが破綻しそうなら、家計や退職後の生活設計を確認したうえで別の進め方を検討する余地もあります。
働きながら転職活動する1週間のスケジュール例は?
時間がない人ほど、毎日均等に転職活動するより、平日と休日で作業の重さを分けるほうが続けやすくなります。
ここでは、働き方別に3パターン紹介します。
残業が多く、平日は30分程度しか取れない人
平日の帰宅時間が遅い人は、求人検索やメール返信など、短時間で終わる作業だけに絞りましょう。
曜日 転職活動 時間の目安
月曜 休息 0分
火曜 応募企業からのメール確認・返信 15〜30分
水曜 休息 0分
木曜 職務経歴書の一部修正・求人確認 30分
金曜 休息 0分
土曜 応募・企業研究・面接対策 90〜120分
日曜 翌週の日程整理 15分
このパターンでは、平日に無理をしないことが最優先です。
火曜にメールを返し、木曜に書類を少し進め、土曜にまとめて応募できれば、転職活動は十分前進しています。
定時退社しやすく、平日夜を使える人
18〜19時台に帰宅できる人なら、平日2日程度を60分前後の活動日にしてもよいでしょう。
月曜と金曜は休み、火曜は応募書類、水曜は求人確認、木曜は企業研究やWeb面接、土曜は面接対策という組み方ができます。
ただし、毎日予定を入れる必要はありません。
時間がある人でも、選考が本格化したときに予定を追加できる余白を残すほうが動きやすいです。
平日の予定を最初から5日間すべて埋めてしまうと、企業から突然「明日か明後日に面接可能ですか」と連絡が来たときに、調整余地がなくなります。
週2〜3日を活動日、残りを予備日や休息日にしておくほうが、結果として転職活動を止めにくくなります。
平日はほぼ無理で、土日しか使えない人
平日に転職活動するのが難しいなら、無理に夜更かしするより土日に役割を分けましょう。
土曜午前に90〜120分使って企業研究や応募書類を進め、日曜午前に60〜90分で求人選定や面接対策を行います。
平日は、応募企業から連絡が来た場合の返信だけにしても構いません。
ただし、面接は平日日中になる場合があります。
そのため、土日しか動けない人ほど、面接用に有給休暇や半休を何日残せるかを早めに確認しておくことが重要です。

私が特におすすめしているのは、転職活動の作業を「15分」「30〜60分」「まとまった時間」の3種類に分ける方法です。
15分程度なら、メール返信、求人の保存、面接候補日の提示、履歴書の一部分の確認ができます。
30〜60分あれば、企業研究、自己分析、応募書類の調整、面接で話す内容の整理ができます。
90分以上取れる休日には、職務経歴書の初版作成、複数企業の比較、模擬面接、キャリアの棚卸しなどをまとめて行います。
「今日は15分しかできなかった」と思わなくて大丈夫です。
応募企業からの連絡を止めなかっただけでも、転職活動を前へ進める大切な作業です。
「時間」ではなく「集中力」で仕事を振り分ける
もう一つ、忙しい人におすすめなのが、作業時間だけでなく必要な集中力の大きさで仕事を分ける方法です。
たとえば求人メールの確認は疲れている平日夜でも比較的できますが、自己PRを書き直したり、志望動機を考えたりする作業は、頭が疲れている時間帯だと思った以上に進みません。
そのため、
- 疲れている平日夜:メール返信、求人保存、予定確認
- 比較的余裕のある平日夜:企業研究、職務経歴書の部分修正
- 休日午前:応募書類作成、面接対策、企業比較
というように振り分けると効率的です。
「空いている時間へ作業を押し込む」のではなく、その時間帯の自分にできる作業を当てはめる。これは、働きながら転職活動を続けるうえで意外と大きな差になります。
平日に面接時間が取れないときは?Web面接と有給休暇をどう使う?
働きながら転職活動すると、求人検索よりも難しくなるのが面接の日程調整です。
typeの記事では、複数企業へ応募すると面接回数が増え、有給休暇を何度も取得する必要が生じる場合があるため、勤務後の平日夜間やWeb面接を相談する方法が紹介されています。
ここで大切なのは、企業側へ「平日は無理です」とだけ伝えないことです。
たとえば、「現職の勤務があるため平日日中の調整が難しく、18時30分以降であれば対応可能です。○日、○日、○日でご相談できますでしょうか」というように、自分が対応できる候補を複数提示すると調整しやすくなります。
企業側も採用担当者や面接官の予定を調整しているため、候補日時が一つしかないより、2〜3候補あるほうが話を進めやすくなります。
もちろん、企業や選考段階によっては平日日中しか対応できない場合もあります。
だからこそ、一次面接から何度も半休や有給休暇を使うのではなく、Web面接や勤務後に調整できる選考ではそれらを活用し、重要度の高い最終面接などのために休暇を残すという考え方が現実的です。
一次面接・最終面接で休暇の使い方を変える
すべての選考へ同じように有給休暇を使う必要はありません。
一次面接がオンライン対応可能なら勤務後へ調整し、対面で役員が参加する最終面接など、企業側の時間変更が難しい場面に休暇を残す方法があります。
また、複数企業の面接が進んでいる場合は、可能であれば同じ日に午前と午後へ分けて日程を組む方法も考えられます。
ただし、面接を詰め込みすぎると企業研究や移動の余裕がなくなるため、単純に「1日で何社も受ければ効率的」とは限りません。
自分が十分に準備できる範囲で組むことが大切です。
年次有給休暇は、労働基準法第39条に基づき、要件を満たす労働者へ付与されます。
ただし、具体的な取得手続きや勤務上の扱いは勤務先によって異なるため、転職活動の予定を立てる際は自社の就業規則や申請方法も確認しておきましょう。
休暇を取りづらいと感じる人がいることも事実です。
厚生労働省が示した2019年度の意識調査では、年次有給休暇の取得について「ためらいを感じる」が15.4%、「ややためらいを感じる」が40.9%で、合計56.3%でした。
一方、厚生労働省が2026年4月17日の労働政策審議会で示した2024年度の意識調査では、その合計は39.2%と説明されています。
つまり、「今も半数以上の人が有給休暇をためらっている」と2019年度の数字をそのまま現在へ当てはめるのは正確ではありません。
数字を見るときは、調査年まで確認することが大切です。
また、現職に転職活動を知られたくない場合は、会社支給のパソコンやスマートフォンを転職活動に使わないようにしましょう。
typeの記事でも、会社支給端末を使用しないことや、現職の同僚へ安易に転職相談をしないことが注意点として挙げられています。
転職サイトへの登録、企業との連絡、Web面接などは、私物の端末と個人のメールアドレスを使うほうが安心です。
予定表やカレンダーへ面接予定を登録するときも、会社の共有カレンダーではなく、個人で管理できる環境を使うほうが無難です。
働きながらの転職活動では、「面接を受けられるか」だけでなく、現職の仕事と切り分けて管理できるかまで含めてスケジュール設計する必要があります。
応募企業が増えすぎたらどうする?同時進行は「準備できる数」に抑える
「早く転職したいから、とにかくたくさん応募しよう」と考える方もいると思います。
もちろん、転職活動では複数社への応募が必要になることがあります。
ただ、時間がない人が一度に応募を増やしすぎると、書類選考を通過したタイミングが重なり、面接日程の調整、企業研究、面接対策が一気に押し寄せます。
たとえば5社から同じ週に面接案内が届けば、平日の夜だけで企業研究と面接準備をするのはかなり大変です。
だから私は、特に20〜30代でフルタイム勤務を続けながら初めて転職活動する方には、「応募できる数」ではなく「面接準備までできる数」で考えることをおすすめしています。
具体的な適正社数は、勤務時間や選考の進み方によって違うため、一律に「○社が正解」とは言えません。
まず数社を動かしてみて、準備に余裕があるなら追加する。
面接が同じ週へ集中したら、志望度、仕事内容、条件面、選考期限を見ながら優先順位を決める。
この順番のほうが、「応募したのに企業研究する時間がない」という状態を防ぎやすくなります。
そしてここでも、「意思決定の管理」が役立ちます。
応募前に譲れない条件を3〜5個決めておけば、面接が重なったときにも比較しやすくなります。
たとえば、
- 残業時間
- 仕事内容
- 年収
- 勤務地
- 働き方
のように優先順位をつけておきます。
求人を見るたびに条件を変えるのではなく、「自分は何を変えるために転職するのか」という基準を持つ。
これだけでも、限られた時間を優先度の低い企業へ使いすぎるのを防ぎやすくなります。
求人を「応募する・保留・見送る」の3つに分ける
時間がない人には、求人を見るたびに長時間悩まない仕組みも有効です。
私は、気になる求人を見つけたら、その場で「応募する」「保留」「見送る」の3つに分ける方法をおすすめしています。
応募条件をおおむね満たし、転職理由とも一致するなら応募候補へ入れる。
興味はあるものの仕事内容や条件に不明点があるなら保留へ置く。
自分が変えたい条件と明らかに合わないなら見送る。
こうすると、何度も同じ求人を開いて30分ずつ悩む時間を減らせます。
特に転職サイトでは求人情報が多いため、「もっと良い会社があるかもしれない」と探し続けると、検索だけで週末が終わってしまうことがあります。
求人をたくさん見ることより、自分の条件に合う求人を一定の基準で判断することのほうが、忙しい人の転職活動では重要です。
考察|時間がない人ほど「毎日頑張る」より判断を減らしたほうがいい
ここからは、若手専門転職アドバイザーとしての私の考えです。
「働きながら転職活動する時間がない」という問題は、単純に空き時間が少ないだけではないと思っています。
本当に負担になるのは、仕事で疲れた後に、自分の将来に関わる判断を何度も繰り返さなければならないことです。
夜21時に帰宅して、「どの求人を見る?」「応募する?」「年収と残業、どちらを優先する?」「この会社の面接はいつ受ける?」と考え続けるのは、かなりしんどいですよね。
私自身も転職活動をしていた頃、時間がないこと以上に、「もう何も考えたくない」と感じたことがありました。
だからこそ、転職活動は根性ではなく、仕組みに変えたほうがいいと考えています。
求人を見る曜日を決める。
活動しない曜日を決める。
面接可能な時間帯を決める。
応募判断に使う条件を決める。
平日夜は最大60分までと決める。
こうしたルールを最初に作れば、その日の疲労度によって毎回予定を作り直す必要がありません。
私はこれを、忙しい人向けの「意思決定の管理」だと考えています。
転職活動のボトルネックは「時間不足」だけではない
転職活動で「時間がない」と感じると、つい「もっと時間を作らなきゃ」と考えてしまいます。
でも筆者としては、実際のボトルネックは時間不足より、作業の切り替え回数と判断回数の多さにあるケースも少なくないと考えています。
たとえば平日の夜に30分しかなくても、「今日はA社への返信だけ」と決まっていれば進められます。
一方、2時間空いていても、「求人検索・履歴書・自己分析・企業研究のどれから始めよう」と悩み続ければ、ほとんど進まないことがあります。
この違いは大きいです。
時間を増やすことが難しい会社員でも、やることを事前に決めることなら実行できるからです。
だからこそ、日単位より週単位で考える方法をおすすめします。
「今週は職務経歴書を完成させる」「今週は3社の企業研究をする」という形でゴールを置き、その作業を火曜と土曜へ割り振るほうが、毎日ゼロから考えるより続けやすくなります。
「休む日」を先に予定へ入れる意味
そして、もう一つ大切なのは、「転職活動のために生活を全部犠牲にしないこと」です。
在職中の転職活動は、応募だけで終わりません。
面接、条件比較、退職交渉、引き継ぎ、新しい職場への入社準備まで続きます。
そのため、土曜も日曜も朝から晩まで転職活動を入れてしまうと、本業と転職活動の両方で消耗してしまいます。
過去のdoda調査では、転職後に不安やストレスを感じた人が多かったことも報告されていますが、これらは2018年・2019年の調査であり、現在の状況を示す数字としてではなく参考値として見る必要があります。
ここで私が伝えたいのは、数字そのものより、内定後にも新しい職場へ適応する期間が続くため、転職活動中に体力を使い切らないほうがいいということです。
「土曜は90分転職活動したら午後は休む」「日曜は予定確認だけ」と決めてもいいんです。
何もしない時間は、転職活動の失敗ではありません。
自分に合う会社を冷静に選ぶための余力を残している時間だと考えてみてください。
私はむしろ、転職活動の予定を組むときは、最初に「活動しない日」を1〜2日決めてから残りの時間を割り振るほうがいいと考えています。
空いているところへ転職活動を詰め込むのではなく、睡眠、食事、家事、家族との時間などを守った残りへ予定を置く。
長く続けるには、この順番が大切です。
退職してから活動する選択肢も「失敗」ではない
また、在職中の転職活動が多数派だとしても、誰にでも向くとは限りません。
typeの記事でも、有給休暇を使い切っている場合、人手不足で休暇が取りにくい場合、仕事が忙しすぎて活動時間を確保できない場合などには、退職後の転職活動を検討する余地があるとしています。
一方、退職すれば活動時間は増えても、毎月の給与が途切れる可能性があります。
だから、「時間がないから今すぐ辞めよう」でも、「みんな働きながらだから絶対に辞めない」でもありません。
家計、残っている休暇、仕事量、自分の余力を並べたうえで判断することが大切です。
特に初めて転職する人ほど、「在職中に内定を取らなければいけない」と思い込みやすいのですが、転職活動に唯一の正解はありません。
収入を確保しながら活動できるメリットは大きいものの、仕事の負担が大きすぎて応募書類も面接準備もできない状態が長く続くなら、現在の進め方そのものを見直す必要があります。
大切なのは「在職中か退職後か」という形式ではなく、生活を維持しながら納得できる判断ができる状態を作れるかです。
まとめ|働きながら転職活動する時間がないなら週2〜3枠から始めよう
働きながら転職活動する時間がない人は、毎日無理に何時間も活動する必要はありません。
typeが2022年4月7日に公開した転職ノウハウでは、自己分析・情報収集から引き継ぎ・入社準備まで、スムーズに進んでも約3カ月を一つの目安として、希望入社日から逆算する方法が紹介されています。
まず決めたいのは、この5つです。
- 約3カ月後の入社を仮のゴールにする
- 週2〜3回だけ転職活動枠を固定する
- 平日は15〜60分の軽い作業にする
- 休日は90〜120分の集中作業にする
- 有給休暇や半休を重要な面接のために残す
残業が多ければ、平日はメール返信だけでも大丈夫です。
土日しか時間が取れなければ、土曜を応募・企業研究、日曜を面接対策に分ければ進められます。
逆に平日夜を使える人でも、毎日予定を埋める必要はありません。
時間がない人の転職活動で大切なのは、「何時間頑張ったか」ではなく、必要な作業と判断を週単位で止めずに進められる仕組みを作れたかだと私は考えています。
特に意識したいのは、求人を見る回数を増やすことではなく、「今週は何を終わらせるのか」を一つ決めることです。
転職活動を毎日の追加業務にするのではなく、週の中へ小さく組み込む。そのほうが、本業が忙しい人でも長く続けやすくなります。
今夜3時間頑張らなくても大丈夫です。
まずは来週の予定表に30分の枠を一つ入れて、その時間に「次の会社で変えたいこと」を3つだけ書き出してみてください。
そこから、働きながらの転職活動はちゃんと始められます。
よくある質問
働きながら転職活動する場合、どれくらいの期間を見ればいいですか?
typeが2022年4月7日に公開した記事では、自己分析・情報収集から引き継ぎ・入社準備まで、スムーズに進んだ場合でも約3カ月を一つの目安としています。
ただし、選考スピードや面接回数、現職の引き継ぎによって前後するため、期限ではなくスケジュールを逆算するための目安として考えましょう。
3カ月を過ぎたからといって、転職活動に失敗しているわけではありません。
平日は30分しか時間がなくても転職活動できますか?
できます。
メール返信、求人の保存、職務経歴書の部分修正などを平日に15〜30分で行い、企業研究や応募、面接対策など時間がかかる作業を休日へまとめる方法があります。
大切なのは、30分で終わらない作業へ手を出して途中で疲れるのではなく、短時間で完了できる作業を最初から決めておくことです。
平日に仕事を休めない場合、面接はどうすればいいですか?
typeの記事では、企業へ平日夜間やWeb面接を相談する方法が紹介されています。
すべての企業が対応するとは限らないため、対応可能な候補日時を複数提示し、平日日中しか難しい選考のために半休や有給休暇を残しておくと調整しやすくなります。
一次面接ではWeb面接や勤務後を相談し、最終面接など調整が難しい場面へ休暇を残すという考え方も現実的です。


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