働きながらの転職面接は、勤務時間外・オンラインを先に相談し、難しければ別日、重要な選考では半休・有給を使うのが現実的です。
平日は仕事なのに、応募先から「火曜日14時でお願いします」と面接候補が届くと困りますよね。でも、そこで転職を諦める必要はありません。日程調整の順番と休暇を使う基準を決めておけば、在職中でも無理を減らしながら選考を進められます。
こんにちは!転職アドバイザーの夏目結衣です。毎日遅くまでの残業や、しんどい人間関係…本当にお疲れ様です。私もかつて「このままでいいのかな」と悩みながら、限界まで無理をして働いていた時期があるので、そのモヤモヤ痛いほどわかります。このブログでは、キレイごと抜きのリアルな葛藤や、エージェント業界のぶっちゃけ話も交えながら、あなたが自分らしい働き方を見つけるためのヒントを親身にお届けしますね!
働きながら転職活動の面接はどうする?日程調整の順番を決めよう

結論からいうと、平日日中の面接が難しい場合は「勤務時間外またはオンライン→別日→半休・有給」の順で相談すると考えると分かりやすいです。
在職中だからといって、「企業から指定された日時には必ず行かなければならない」と考える必要はありません。もちろん採用側にも面接官の予定がありますが、応募者が働きながら転職活動をしていること自体は珍しいことではなく、まずは現実的な候補を相談する余地があります。
リクルートエージェントが2026年8月12日に更新した「平日の面接は仕事が休めない!在職中の転職活動、面接日程の調整術」では、応募先が平日勤務・土日休みの企業であれば、採用担当者や面接官の勤務時間に合わせ、面接も平日の業務時間内に設定されることが一般的だと解説されています。
さらに、二次面接や最終面接では複数の面接官、部門責任者、役員などの予定を合わせる必要があるため、候補日が限定されたり、急に日程が決まったりするケースもあるとされています。
メイテックネクストも、一般的な転職面接は平日9時~18時ごろに行われることが多い一方、在職中の求職者に合わせ、平日19時以降や早朝、企業によっては土日に調整できる場合があると紹介しています。
つまり、最初から「面接=有給を取らなければならない」と決めつける必要はないということです。
私が在職中の方の日程を一緒に考えるときは、次の順番を基準にしています。
- 第1段階:勤務時間外かオンラインで相談する
- 第2段階:難しければ別の平日を2~3日提示する
- 第3段階:選考が進んだら半休・時間単位年休を検討する
- 第4段階:本命企業や最終面接では必要に応じて1日有給を使う
- 土日は、応募先が対応できる場合に追加候補として相談する
この順番を基本にすると、「毎回休まなければ」と焦りにくくなります。
一次面接だから必ずオンライン、二次面接だから必ず夜という意味ではありません。まず勤務時間外・オンラインという負担の小さい方法を相談し、選考が重要になるほど休暇も選択肢に加えるという考え方です。
エン・ジャパンが2018年11月8日に公表した『エン転職』ユーザーアンケートでは、2018年9月26日~10月28日に10,663名から回答を集め、86%が「在職中に転職活動を行なう」と答えています。
これは2018年の調査なので、現在の在職転職者の割合を示す最新統計ではありません。それでも、仕事を続けながら転職活動を進める人が多数いたことを示す一つの参考資料にはなります。
同調査には、平日の休みを1カ月前に申請する必要があり、企業から提示された面接日と合わせにくかったという経験談も掲載されています。
私自身も働きながら転職活動をしたとき、「仕事を辞めたいのに、仕事が忙しすぎて転職活動ができない」という矛盾にかなり苦しみました。
だからこそ、面接のたびに現職を休むのではなく、休まなくて済む面接と、休暇を使うべき面接を分けることがとても大切だと考えています。
さらに意識してほしいのが、「面接の日程調整は選考対策の一部」という視点です。
候補日を何となく返すのではなく、「今週は夜なら動ける」「来週水曜なら半休を取れる」など、自分の使える時間を把握しておくと、採用担当者から急な連絡が来たときにも落ち着いて対応できます。
平日の面接日程を変更してもらうには?候補を2~3個出せばいい
指定された面接時間が難しいときは、在職中であること・面接を受けたい意思・代替日時の3点を伝えれば十分です。
「その時間は無理です」とだけ返すより、こちらから具体的な候補を提示したほうが採用担当者も動きやすくなります。
たとえば「○月10日14時でお願いします」と連絡が来たものの仕事で抜けられない場合は、次のように伝えられます。
面接の日程変更をお願いするメール例
件名:面接日程調整のお願い/氏名
株式会社○○
採用ご担当 ○○様
お世話になっております。
貴社求人に応募しております○○です。
この度は面接の機会をいただき、ありがとうございます。
ぜひ参加させていただきたいのですが、現在在職中のため、ご提示いただいた日時での調整が難しい状況です。
恐れ入りますが、下記のいずれかでご調整いただくことは可能でしょうか。
○月○日 18時30分以降
○月○日 19時以降
○月○日 オンラインであれば17時30分以降
上記で難しい場合は、○月○日以降であれば休暇を調整することも可能です。
お手数をおかけしますが、ご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
ポイントは、長い事情説明をしないことです。
「現在在職中なので日中は難しい。しかし面接には参加したい」ということが伝われば、基本的な目的は達成できます。
私は転職支援の立場から見ても、日程調整そのものより、調整するときの伝え方のほうが大切だと感じます。
一度提示された日程を断ることより、「ではいつなら可能なのか」が分からない返信のほうが、採用側は調整に困ります。
そのため、「無理な日を伝える」ことよりも「参加できる日を伝える」意識を持つとやり取りがスムーズです。
日程変更は何回までなら大丈夫?
「1回なら大丈夫、2回なら不採用」といった共通ルールがあるわけではありません。
ただし、応募者側の都合で何度も変更すると、企業によっては「入社意欲が低いのでは」「予定管理が難しい人なのでは」と受け取られる可能性があります。
変更が必要になった時点で、なるべく実際に参加できる候補を複数提示しておきましょう。
もし一度変更したあと、急な仕事などで再変更が必要になった場合は、早めに連絡し、お詫びとともに確実に参加できる候補を出すことが大切です。
どうしても当日に変更しなければならなくなった場合も、連絡せず欠席するのは避けましょう。電話や企業から指定された連絡手段で、分かった時点ですぐ事情を伝えるほうが誠実です。
土日面接をお願いしてもいい?
平日の調整がどうしても難しいなら、土日対応が可能か聞くこと自体は問題ありません。
ただし、土日休みの企業では採用担当者や面接官も休日である可能性があります。
そのため、最初から「土日しか無理です」と限定するのではなく、勤務時間外やオンラインを相談したうえで、「難しい場合、土曜日でご相談可能な日はありますでしょうか」と確認するほうが自然です。
サービス業など土日も通常稼働している企業であれば事情は異なります。
土日面接が可能かどうかは会社ごとに違うので、一律に期待せず確認する姿勢が大切です。
「働いているのだから土日に合わせてくれて当然」と考えるのではなく、お互いの勤務事情を踏まえて相談する。その姿勢が、結果的には最も調整しやすいと私は感じています。

一次・二次・最終面接ではどうする?休暇は重要な選考ほど残しておく
働きながら転職活動をするときに意外と大切なのが、有給を最初から使い切らないことです。
一次面接が3社、二次面接が2社、最終面接が2社となれば、それだけで7回の予定が発生します。
毎回半休を取っていたら、休暇だけでなく、現職での日程調整や引き継ぎにも負担がかかります。
転職アドバイザーとして在職者の相談を見ていると、一次面接の段階から毎回有給を使おうとすると、選考が重なったときに日程が苦しくなりやすいと感じます。
一方で、一次面接は勤務時間外やオンラインで進め、本命企業の二次・最終面接に休暇を残しておくと、急な候補日にも対応しやすくなります。
一次面接は勤務時間外・オンラインをまず相談
一次面接では、人事担当者や採用担当者が経歴、転職理由、希望条件などを確認する企業もあります。
オンライン面接に対応していれば、自宅から参加できるため移動時間がありません。
たとえば18時に仕事を終え、自宅から19時開始のオンライン面接を受けられるなら、有給を使わずに済む可能性があります。
ただし、オンラインだからといって仕事の直後に1分単位で詰め込むのはおすすめしません。
面接前には求人票や企業情報を見直し、身だしなみ、カメラ、マイク、通信状態を確認する時間も必要です。最低でも開始前に落ち着ける余白を確保したほうが、本来の受け答えをしやすくなります。
また、転職活動と現在の勤務先はきちんと分けましょう。
会社の会議室、社用パソコン、社用スマートフォン、社内Wi-Fiを使って面接や応募をするのは避け、個人の端末と通信環境を利用するのが無難です。
二次面接からは半休も候補に入れる
二次面接になると、配属予定部署の上司や責任者が参加するケースもあります。
一次面接より候補時間が狭くなることもあるため、勤務時間外やオンラインが難しければ、半休を使える日も候補に入れてみましょう。
大切なのは、「絶対19時以降でなければ無理」と固定しないことです。
企業側にも予定があり、応募者側にも仕事があります。
両方が動ける場所を探すのが日程調整なので、選考が進むほどこちらも少し柔軟にする、という考え方で大丈夫です。
また、二次面接以降では職場見学や対面での説明が入ることもあります。案内された所要時間だけでなく、その前後に必要な時間まで含めてスケジュールを組みましょう。
最終面接・本命企業では1日有給も選択肢
最終面接では役員や経営層が参加し、平日日中しか候補がない企業もあります。
さらに、対面面接なら交通機関の遅延、受付、面接開始までの待ち時間、面接の延長なども考える必要があります。
第一志望の最終面接なのに、「面接終了から次の勤務まで20分しかない」と焦ってしまうのはもったいないですよね。
本命企業であれば、無理に半休へ押し込まず、1日有給を使うことも十分に合理的だと私は考えています。
面接当日の目的は「休暇を節約すること」ではなく、自分が納得できる状態で面接に臨むことだからです。
特に最終面接では、面接終了後にその会社で働くイメージを整理したり、条件面を振り返ったりする時間も大切です。
「終わった瞬間に現職へダッシュ」では、せっかく得た情報を落ち着いて考えられません。転職は内定を取ることだけでなく、「本当に入社するか」を判断する活動でもあります。
面接で有給・半休・時間休はどう使い分ける?
有給の使い方は、面接時間だけでなく、移動・準備・延長リスクまで含めて判断するのがおすすめです。
目安を整理すると次のようになります。
面接の状況 検討しやすい方法 判断ポイント
自宅からオンラインで60分程度 勤務時間外・時間単位年休 移動がなく、前後30分ほど余裕を持てるか
午前または午後の対面面接 半休 往復移動と受付を含め半日で無理なく収まるか
遠方の対面面接 1日有給 交通遅延や面接延長を考えても余裕があるか
本命企業の最終面接 半休または1日有給 面接前後に落ち着いて準備・振り返りできるか
複数社を同じ日に受ける 1日有給 面接間に移動と頭の切り替え時間を確保できるか
「面接は1時間だから1時間休めばいい」とは限りません。
対面なら会社を出てから移動し、受付を済ませ、終了後に職場へ戻るまでが必要な時間です。
私は特に、面接時間+往復移動+最低30分程度の余白までカレンダーに入れて判断する方法をおすすめしています。
ぎりぎりの日程ほど、電車の遅延や面接の延長が起きたときに現職にも応募先にも迷惑をかけやすくなるからです。
オンライン面接でも同じです。
「18時終業、18時01分面接開始」のような予定では、急な電話や仕事の引き継ぎが発生しただけで遅刻します。オンラインだからこそ短く見積もりすぎないよう注意してください。
時間単位年休が使える会社なら短時間面接と相性がいい
勤務先に時間単位年休の制度がある場合、オンライン面接などで活用できることがあります。
年次有給休暇は原則1日単位ですが、厚生労働省によると、労使協定を締結して制度を導入している場合、年5日の範囲内で時間単位の取得が可能です。
たとえば17時からオンライン面接があるなら、制度上利用できる勤務先では終業前の数時間だけ休むという方法も考えられます。
ただし、時間単位年休はすべての会社で当然に使える制度ではありません。
就業規則や勤怠システムで「時間休」「時間単位年休」などの項目があるか確認してください。
転職活動を始めてから制度の存在を知るより、応募前に確認しておくほうが日程を組みやすくなります。
半休制度がない会社もある
午前休・午後休についても、どの会社でも必ず利用できるとは限りません。
厚生労働省の資料では、労働者が希望し使用者が同意する場合、日単位取得を妨げない範囲で半日単位の年休を扱うことは可能とされていますが、勤務先に半休制度があるかは確認が必要です。
「うちの会社は有給があるから午後休も取れるはず」と決めつけず、先に就業規則や社内ルールを見ておきましょう。
ここを転職活動の開始時点で確認しておくと、いざ面接が決まってから慌てにくくなります。
面接日を決める前に「休める単位」を確認しておく
ここは見落としやすいのですが、企業へ候補日を返す前に、自分の勤務先で使える休暇単位を把握しておくことも大切です。
たとえば「午後なら休める」と思って候補日を伝えたあと、実は半休制度がなく1日有給しか使えないと分かれば、予定を組み直す必要が出てきます。
応募を始める段階で、有給残日数、半休の可否、時間単位年休の可否、休暇申請の期限を一度整理しておく。これだけでも在職中の転職活動はかなり進めやすくなります。
面接が急に決まった・複数社が重なった・有給が少ないときはどうする?
在職中の転職活動では、きれいに予定通り進むとは限りません。
むしろ困りやすいのは、急な面接指定、複数社の集中、有給残日数不足の3パターンです。
急に「明後日面接できますか?」と言われた場合
無理に仕事を休むと即答する必要はありません。
まず「ぜひ参加したいのですが、在職中のため明後日の日中は難しい状況です」と参加意思を示したうえで、勤務時間外、オンライン、数日後の日程を提示しましょう。
二次・最終面接では、面接官側の予定や他候補者との選考状況によって急な調整依頼が来ることもあります。
だからこそ、応募を始めた時点で「この曜日なら残業が少ない」「午後休を取りやすいのはこの日」と、自分側の動ける時間を把握しておくと強いです。
急な連絡を受けてからゼロから考えるより、あらかじめ「面接用の予備枠」を週に1つ持っておく。
これは私が在職中の求職者におすすめしたい、かなり実務的な工夫です。
たとえば毎週水曜はなるべく残業を入れない、金曜午後は必要なら半休を取れるよう大きな予定を置かない、といった形です。
もちろん現在の仕事をおろそかにする必要はありません。転職活動が活発になる期間だけでも「動きやすい時間」を意識しておくと、急な面接依頼へ対応しやすくなります。
複数社の面接が同じ週に集中した場合
転職活動では、書類選考の結果が同じ時期に届き、突然3社、4社の面接が同じ週へ集まることがあります。
この場合、全部を別々の日に有給で対応する必要はありません。
オンライン面接は平日夜へ移し、対面の二次・最終面接だけ半休や有給へまとめると負担を減らせます。
1日有給を取得し、午前にオンライン面接、午後に対面面接という組み方も可能です。
ただし、1日に3社、4社と詰め込むのは私はあまりおすすめしません。
企業ごとに志望動機、仕事内容、質問したい内容を切り替える必要がありますし、前の面接が長引けば次の会社へ遅刻するリスクもあります。
休む日数より、第一志望で十分に力を出せることを優先するほうがいいと思います。
また、複数社を並行するときは面接日時だけでなく、「どの会社の何次面接か」もカレンダーへ記録しておきましょう。
A社一次、B社最終、C社二次では準備すべき内容が違います。面接前日に企業名を取り違えるような事態を防ぐためにも、スケジュール管理は意外と重要です。
有給残日数が少ない場合
残りの有給が少ないなら、より明確に優先順位をつけましょう。
一次面接は可能な限り勤務時間外・オンラインで対応し、半休は二次面接以降、1日有給は本命や最終面接へ残します。
応募先すべてに同じ量の休暇を使う必要はありません。
まだ仕事内容や条件がよく分からない一次面接と、「ここに入社したい」と思える企業の最終面接では、かける時間が違って当然です。
転職支援をしていて感じるのは、休暇の少ない人ほど「どの面接にも同じように対応しなければ」と考えると苦しくなることです。
選考の進み具合と志望度で、時間という資源の配分を変える。
この発想を持つだけでも、在職中の転職活動はかなり整理しやすくなります。
平日に休めないから退職してから転職活動するべき?
面接の日程が合わないからという理由だけで、すぐ退職する必要はありません。
退職すれば平日日中に動きやすくなる一方、転職先が決まるまで収入が途切れる可能性があります。焦りから「早く内定を取らなければ」と考え、本来希望していなかった条件を受け入れてしまうこともあります。
勤務時間外、オンライン、半休、有給、土日相談などを試したうえで、それでも現職の勤務状況から転職活動そのものが難しいのかを切り分けましょう。
私は、「面接1回の都合が合わない」と「在職中の転職活動が不可能」は別の問題だと考えています。
まず調整できる方法を使い切ってから、退職のタイミングは生活費や転職期間も含めて慎重に考えるほうが安心です。

面接のために有給を使って大丈夫?会社に知られにくくする注意点
年次有給休暇は労働基準法第39条に定められている制度です。
厚生労働省の令和5年「就労条件総合調査」では、2022年または2021会計年度の年次有給休暇について、労働者1人平均の取得率は62.1%でした。
さらに、厚生労働省が2026年4月17日の労働政策審議会労働条件分科会で示した内容では、2024年の年次有給休暇取得率は66.9%となり、1984年以降で最も高い水準だったと説明されています。
一方、2024年度の意識調査では、「ためらいを感じる」「ややためらいを感じる」を合わせた人は39.2%でした。
主な理由には「周囲に迷惑がかかると感じる」「後で多忙になる」といったものがあります。
制度があっても、「転職面接のために休んだら申し訳ない」と思ってしまう人がいるのは、とても理解できます。
私自身、激務だったころは、自分が1日休むだけで仕事が回らなくなるような気がして、必要以上に休暇をためらっていました。
でも、これから何年も働く会社を決める面接も、あなたの人生にとって大切な予定です。
勤務先の申請ルールを守り、必要な引き継ぎを行ったうえで休暇を使うのであれば、「転職活動だから」という理由だけで必要以上に後ろめたく感じることはないと私は考えています。
ただし、年休は「申請すればどんな状況でも必ずその日に取得できる」と単純化しないほうが安全です。
原則として労働者が取得時季を指定できますが、厚生労働省は、請求された時季に休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合には、使用者が他の時季へ変更できる場合があると説明しています。
そのため、面接の前日に突然休暇を申し出るより、日程が分かった段階でなるべく早く申請し、勤務先の手続きに沿っておくほうがトラブルを避けやすいでしょう。
有給の理由は「私用」でいい?
会社によって休暇申請の書式や必要事項は違います。
まず勤務先の就業規則や申請方法を確認してください。
転職活動だと詳しく話したくない場合、勤務先のルール上問題がなければ「私用」として申請する方法があります。
一方で、架空の病気や家族のトラブルなど、必要以上に複雑な理由を作ることはおすすめしません。
嘘を重ねるほど後で話を合わせる必要が出てきて、自分自身のストレスが増えてしまいます。
また、転職活動について職場へ伝える必要があるかどうかと、有給申請に必要な情報は分けて考えましょう。
まずは自社の申請ルールに沿って、必要な範囲だけ申告することが大切です。
転職活動が会社に知られるきっかけを減らす
転職活動を100%知られないようにする方法はありません。
ただ、自分から余計なきっかけを増やさないことはできます。
社用パソコンや社用スマートフォンで求人を探さない、社内ネットワークから応募しない、会社の会議室でオンライン面接を受けない、同僚へ選考状況を話しすぎない、といった基本的な切り分けはしておきましょう。
SNSへの投稿にも注意が必要です。
「今日○○社の最終面接」のように応募先や日程が推測できる内容を書けば、思わぬところから現職の人へ伝わる可能性があります。
普段は私服なのに面接の日だけスーツになる場合も、気になるなら会社へ着ていかず、移動途中で着替える方法があります。
ここは「隠すために不自然な行動を増やす」のではなく、転職活動は個人の端末・個人の時間・個人の場所で進めると覚えておけば十分です。
平日面接が多いなら応募段階からスケジュールを設計する
在職中の転職活動では、応募してから日程を考えるのではなく、応募数と面接可能日をセットで考えることも重要です。
一度に大量応募すると、書類選考の結果が同時期に返ってきて、面接候補が一気に重なる可能性があります。
もちろん選考通過数は自分で完全に調整できません。ただ、「今週は面接を2~3社までにしたい」「来週は繁忙期なので新規応募を少し抑える」といったペース配分はできます。
転職活動では応募数だけを増やせば良いわけではありません。
面接を受けられる時間、企業研究をする時間、現職を続ける体力まで含めて、自分が継続できる応募ペースを作ることが大切です。
考察|面接の日程調整は転職先のコミュニケーションを見る機会にもなる
ここからは私見です。
働きながら転職活動をする人が本当に苦しいのは、面接時間を確保することだけではありません。
「現職もきちんとやらなければ」という責任感と、「この職場から環境を変えたい」という気持ちを同時に抱えることです。
忙しい日に半休を取ったら迷惑ではないか。
面接の日程変更をお願いしたら評価が落ちるのではないか。
有給を使って不採用だったら、休みが無駄になるのではないか。
こうしたことを一つひとつ考えていると、転職活動そのものより日程調整で疲れてしまいます。
私も激務のなかで転職活動をしたとき、帰宅して求人を見て、応募書類を直し、面接準備をして、翌朝は何事もなかったように出社する生活を経験しました。
だから、転職アドバイザーになった今は、在職中の方に「全部の会社に100%の時間を使わなくていい」と伝えています。
一次選考でまだ志望度が分からない企業なら、勤務時間外やオンラインを相談する。
選考が進んで「この会社はもっと知りたい」と思ったら半休を使う。
本命の最終面接なら、必要に応じて1日有給を使う。
選考段階と志望度に合わせて、休暇の使い方を変える。
私はこれが、働きながら転職活動を最後まで続けるうえでかなり重要な考え方だと思っています。
もう一つ、面接の日程調整をしたときの企業側の対応も、小さな会社選びの材料になります。
もちろん、「夜間面接をしてくれる会社=良い会社」「平日日中しか面接できない会社=悪い会社」という話ではありません。
採用担当者にも勤務時間がありますし、役員面接なら候補が少ないのは自然です。
見るべきなのは、応募者の事情に対して、どうコミュニケーションを取る会社なのかです。
「夜は難しいのですが、この日の17時なら可能です」
「一次面接ならオンラインへ変更できます」
「最終面接だけは役員の都合で日中になります」
こんなふうに理由や代替案を伝えてくれる会社であれば、少なくとも調整の仕方を一つ確認できます。
反対に、候補日時が極端に限定されているとしても、それだけで企業文化まで断定するのは早計です。
採用担当者一人の対応、繁忙期、面接官の役職など、さまざまな事情があるからです。
ただ、転職活動では「企業から選んでもらわなければ」と思うあまり、自分の違和感を全部飲み込んでしまう人もいます。
面接は、企業があなたを見る場であると同時に、あなたが企業を見る場でもあります。
私はさらに、日程調整そのものが「入社後の働き方を断定する材料」ではなく、質問を深めるきっかけになると考えています。
たとえば面接が毎回19時以降だからといって、「この会社は必ず残業が多い」とは判断できません。採用担当者が在職中の候補者へ合わせているだけかもしれないからです。
一方で、「平日昼しか面接できない=融通が利かない会社」と決めつけるのも早いでしょう。最終面接で役員の日程を合わせているなら、それ自体は珍しいことではありません。
大切なのは、一つの出来事だけで決めつけず、面接を通じて働き方や組織文化を確認することです。
たとえば求人票だけでは分からない残業の実態、配属部署の働き方、繁忙期、リモートワークの運用など、気になる点は選考の中で質問できます。
日程調整で少し違和感を持ったなら、「この会社はダメ」と即断するのではなく、「面接で確認したい項目が一つ増えた」と捉える。
この視点を持つと、転職活動は単なる合否判定ではなく、自分に合う会社を見極める作業になります。
日程変更をお願いすることを必要以上に怖がらなくて大丈夫です。
丁寧に事情を説明し、お互いに現実的な日時を探す。
そのやり取りも含めて、転職活動だと考えてみてください。
まとめ|働きながらの転職面接は勤務時間外・オンラインから相談する
働きながら転職活動をしていて平日日中の面接が難しいなら、まず勤務時間外またはオンラインを相談し、難しければ別日、選考が進んだら半休・有給を使うのが基本です。
有給は応募企業すべてへ均等に使う必要はありません。
一次面接では負担を抑え、本命企業や最終面接には十分な時間を残す。さらに面接時間だけでなく、移動・準備・延長リスクまで考えて、時間休・半休・全休を選ぶと予定が崩れにくくなります。
急な面接指定や複数社の選考集中も珍しくありません。
転職活動を始めたら、勤務先の半休・時間単位年休の制度、有給残日数、自分が動きやすい曜日を早めに確認しておきましょう。
そして、候補日時を提示するときは「参加できない理由」ばかり説明するのではなく、自分が実際に参加できる日時を2~3個示すことがポイントです。
今の仕事を投げ出さずに、自分のこれからのための時間も確保する。
その両方を成立させるための日程調整なら、遠慮しすぎなくて大丈夫です。
よくある質問
平日の面接日程を変更してもらうと選考で不利になりますか?
日程変更をお願いしただけで必ず不利になるとはいえません。
在職中であることと参加意思を簡潔に伝え、「○日18時30分以降」「○日ならオンライン可」など実際に参加できる候補を2~3個示しましょう。
一方で、応募者側の都合で何度も変更を繰り返したり、返信を長期間放置したりすると、企業によっては予定管理や志望度を気にする可能性があります。変更が必要なら早めに連絡することが大切です。
面接のために半休と1日有給のどちらを使うべきですか?
面接時間だけでなく、往復移動、受付、面接延長、準備時間を含めて判断してください。
半日で余裕を持って完結するなら半休、遠方の対面面接や本命の最終面接など、時間が読みにくい場合は1日有給も選択肢です。半休制度の有無は勤務先で確認しましょう。
面接時間だけを基準にせず、終了後に慌てず現職へ戻れるかまで考えて決めるのがおすすめです。
有給がほとんど残っていない場合はどうすればいいですか?
一次面接では勤務時間外やオンラインを優先し、残りの休暇を二次・最終面接や志望度の高い企業へ残す方法があります。
「すべての面接で休む」のではなく、選考段階と志望度で時間の使い方を変えることがポイントです。
あわせて、勤務先に時間単位年休や半休制度があるかも確認しておきましょう。使える制度が分かれば、1日有給だけに頼らず面接日程を組める場合があります。


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