転職エージェント面談で話す中心は、職歴・転職理由・希望条件・転職時期・選考状況です。完璧な回答や立派な志望動機を用意する必要はありません。
企業の採用面接ではなく、自分に合う求人や転職の進め方を一緒に整理するための情報共有の場と考えると、必要以上に緊張しなくて大丈夫です。
こんにちは!転職アドバイザーの夏目結衣です。毎日遅くまでの残業や、しんどい人間関係…本当にお疲れ様です。私もかつて「このままでいいのかな」と悩みながら、限界まで無理をして働いていた時期があるので、そのモヤモヤ痛いほどわかります。このブログでは、キレイごと抜きのリアルな葛藤や、エージェント業界のぶっちゃけ話も交えながら、あなたが自分らしい働き方を見つけるためのヒントを親身にお届けしますね!
転職エージェント面談では何を話す?まず押さえたい7項目
転職エージェントとの初回面談で話す内容は、細かな質問まで丸暗記する必要はありません。
まずは「これまで」「転職理由」「これから」「条件」「時期」「活動状況」「相談したいこと」の7項目を押さえておけば十分です。
dodaが2025年9月29日に公開した「転職エージェントの面談とは? 注意点や準備すること、当日の流れについて解説」では、転職意向や希望時期、転職理由、キャリアビジョン、職務内容・実績・スキル、希望する業界・職種・勤務地・年収・働き方などが主な確認内容として挙げられています。
必要に応じて、家庭事情や今後のライフイベントなどが確認される場合もあります。
整理すると、転職エージェント面談で話す内容は次の7項目です。
話す項目 具体的に伝えること
1. 職歴・仕事内容 勤務先、在籍期間、担当業務、役割
2. 経験・スキル 実績、得意な仕事、資格、身につけた知識
3. 転職理由 なぜ今の会社を離れたい、または転職を考えているのか
4. 希望条件 職種、勤務地、年収、残業、休日、働き方など
5. 転職時期 いつ頃までに転職したいか、まだ未定か
6. 選考状況 自己応募、他社エージェント、進行中の選考
7. 相談したいこと キャリア、書類、求人選び、面接など
この7項目をすらすら話せなくても問題ありません。
むしろ「転職したいのか自分でもまだ分からない」「何が向いているのか分からない」という状態自体が、面談で整理すべき大切な情報です。
dodaも、「転職するかどうかまだ決めかねている」「何となく今の働き方に不満がある」という段階から相談でき、対話の結果として「転職しない」という選択肢が見えてくることもあると案内しています。
つまり、初回面談までに「転職する」と決断している必要はありません。
転職すべきか迷っている理由まで含めて相談することが、面談の使い方の一つです。
職歴は「会社名」だけでなく仕事内容まで話す
例えば営業職なら、「営業をしていました」だけでは担当者も求人を絞り込みにくくなります。
「法人営業」「既存顧客が中心」「見積書や提案資料も作成」「売上管理を担当」「後輩のフォロー経験あり」など、実際にやってきた仕事を分解して伝えましょう。
大きな成果が思いつかなくても構いません。
支援する立場で見ていると、本人にとって「普通だった仕事」が、別の会社では評価される経験だったということは珍しくありません。
例えば、毎月当たり前のように作成していたExcelの集計表、取引先との日程調整、後輩への業務説明、社内外の問い合わせ対応なども、応募先によっては立派な経験になります。
だからこそ、「こんな仕事は大したことないから言わなくていい」と自分だけで削らないことが大切です。
リクルートエージェントの解説でも、履歴書や職務経歴書に書いていない経験・スキル・強み、資格なども伝えることで、求人との接点を見つけやすくなるとされています。
実績を話すときも、必ず売上や表彰のような派手な数字が必要なわけではありません。
「問い合わせ対応を一人で担当していた」「繁忙期の進行管理を任されていた」「複数部署との調整役になっていた」といった役割も含め、まずは事実を広めに伝えてみてください。
転職理由はネガティブでも隠さなくていい
「残業が多い」「上司との関係がつらい」「評価に納得できない」など、転職理由がネガティブでも、無理に立派な言葉へ置き換える必要はありません。
転職エージェントとの面談は、企業へ直接回答する採用面接とは目的が違うからです。
リクルートエージェントも、職場への不満が転職のきっかけだった場合でも、その内容をそのまま応募企業へ伝えるわけではなく、求職者と一緒に「転職で実現したいこと」を整理していくと説明しています。
大切なのは、愚痴を我慢することではなく、「嫌だったこと」を次の職場選びに使える情報へ変えることです。
例えば「人間関係が悪かった」なら、もう一段具体的にしてみてください。
- 質問すると強く責められた
- 上司によって指示が変わった
- 困ったときの相談先が一人しかなかった
- 業務量を相談しても調整されなかった
- 評価基準が見えなかった
ここまで分かれば、次の会社では「相談体制」「上司との面談機会」「評価制度」「チームの人数」「業務分担」などを見る理由ができます。
「人間関係が良い会社」という条件は求人票では判断しにくいですが、「複数名のチームか」「1on1の機会があるか」「評価制度が明文化されているか」のように分解すれば、確認できる項目が増えます。
私は、ここが転職エージェント面談をうまく使えるかどうかの大きな分かれ目だと考えています。
不満を消すのではなく、不満を次の会社選びのチェック項目へ翻訳する。これができると、転職理由は単なるネガティブな話ではなくなります。

転職エージェント面談の準備は何をすればいい?時間はどのくらい?
面談前は、職務経歴と希望条件を最低限整理しておけば十分です。
履歴書や職務経歴書を作れるなら用意したほうが話は早くなりますが、書類が完成していないから相談できないわけではありません。
dodaは、転職時期を具体的に決めていない場合でも、職務経歴を簡単な箇条書きや大枠で整理しておけば面談を進めやすいとしています。
準備するなら、まず次の4つから始めてみてください。
- 勤務先・在籍期間・仕事内容のメモ
- 担当業務や実績、使えるスキル
- 転職を考えた理由
- 次の会社でかなえたい条件
特に希望条件は、最初から10個も20個も考えなくて大丈夫です。
dodaは2025年9月29日公開の記事で、「転職で実現したいこと」のうち、かなえたい条件を2~3個ほど整理しておく方法を案内しています。
例えば、「残業を今より減らしたい」「年収は現状維持以上にしたい」「通勤時間を1時間以内にしたい」という程度からスタートできます。
ここで大切なのは、条件の数字だけでなく理由も一緒に伝えることです。
「残業20時間以内希望」だけではなく、「今は恒常的な長時間労働で生活時間を確保できないので、次は平日に自分の時間を持てる働き方をしたい」と話したほうが、担当者は希望の背景を理解できます。
同じ「残業20時間以内」でも、「資格勉強をしたい人」と「育児や家族との時間を確保したい人」と「長時間労働で心身が消耗している人」では、求人選びで確認すべき点が少しずつ変わるからです。
面談前に10分しかないなら何を準備する?
忙しくて面談準備に時間をかけられないなら、スマートフォンのメモに3つだけ書いておけば十分です。
「今まで何をしてきたか」「今の会社で何がつらいか」「次は何を変えたいか」です。
例えば、「法人営業5年」「月40時間前後の残業が続いている」「次は残業を減らしつつ営業経験を活かしたい」という程度でも、面談のスタート地点にはなります。
転職エージェント側から追加の質問をしてもらえるので、一人で完璧な自己分析を完成させてから参加する必要はありません。
むしろ、考えても整理できなかった部分を持ち込むほうが、面談で得られるものが増えることもあります。
履歴書・職務経歴書が完成していなくても面談できる?
完成していない場合でも、相談そのものができないとは限りません。
dodaは、職務経歴書について最初は大まかな箇条書きレベルでもよく、準備できていない項目についてはカウンセリングで確認しながら進めると案内しています。
ただし、すでに履歴書や職務経歴書があるなら、事前に提出しておくことで職歴の説明時間を短縮し、希望条件やキャリアの相談に時間を使いやすくなります。
「書類を完璧にしてから面談」ではなく、書類作成そのものを相談するために面談を使うという考え方でも大丈夫です。
面談時間は30~60分?1~2時間?
面談時間は転職エージェントや相談内容によって異なります。
dodaは、キャリアアドバイザーとの面談を30~60分前後で行うことが多いと案内しています。
一方、マイナビスカウティングの「コンサルタント(エージェント)との面談って?現役コンサルタント(エージェント)が服装から準備まで気になることに回答!」では、目安を1~2時間程度とし、履歴書・職務経歴書が充実し希望も明確なら30分程度で終わる場合があると説明しています。
つまり、「転職エージェントとの面談は必ず○分」と決まっているわけではありません。
職歴の長さ、相談したい内容、希望条件の整理状況、求人紹介をどこまで行うかによって変わると考えるのが自然です。
仕事の休憩中や退勤後など、時間に制約があるなら、最初に「今日は○時まででお願いします」と伝えておきましょう。
面談時間を短くしたいこと自体を申し訳なく感じる必要はありません。
限られた時間なら、「今日は転職理由と希望条件を中心に相談したいです」と最初に優先順位を伝える方法もあります。
転職エージェント面談では本音をどこまで話す?NG行動は?
転職理由や希望条件、他社の選考状況は、基本的には正確に共有したほうがミスマッチを防ぎやすくなります。
一方で、経歴を偽る、連絡なしで遅刻・キャンセルする、現職への悪口だけで面談を終えるといった行動は避けたほうがよいでしょう。
リクルートエージェントは、本音を話さないと希望に合う求人紹介や的確な助言につながりにくくなる可能性がある一方、職場への不満だけに終始すると担当者から懸念を持たれる可能性もあると説明しています。
例えば、本音が「上司が嫌だから辞めたい」だったとしても、その気持ちを否定する必要はありません。
ただ、そのまま終わらせず、「相談しても否定されることが多く、一人で判断し続ける働き方が負担でした。次は複数の人に相談できるチーム体制を重視したいです」と続けると、求人選びに使える情報になります。
これは、私が転職相談でとても大切にしている考え方です。
不満をポジティブに言い換える必要はありません。不満を具体的な条件に変えればいいんです。
無理に「成長したいから」「新しい挑戦をしたいから」と美しくまとめる必要はありません。
本当は長時間労働が限界なのに、それを隠して「キャリアアップだけが目的です」と伝えれば、残業の多い成長企業ばかり紹介される可能性もあります。
それでは面談で良く見られても、転職後の問題は解決しません。
本音と企業面接での伝え方は分けて考える
転職エージェントに本音を伝えることと、応募企業の面接でそのまま同じ言葉を使うことは別です。
例えば、エージェントには「上司との関係がかなりつらかった」と率直に話し、その背景を整理したうえで、企業面接では「より周囲と連携しながら進められる環境で経験を活かしたい」と伝えることができます。
大切なのは、事実を隠すことではなく、相談の場と採用選考の場で、情報の目的を分けることです。
転職エージェントは、その橋渡しを相談できる存在でもあります。
「この転職理由を企業にはどう説明すればいいですか」と聞くことは、まったく不自然ではありません。
他社エージェントや自己応募の状況も共有していい
複数の転職エージェントを利用していることも、隠す必要はありません。
リクルートエージェントでは、他サービス経由の活動状況を共有しておくことで、同じ求人への重複応募を防ぎやすくなると説明しています。
「A社は自己応募で書類選考中」「B社は別の転職エージェント経由で一次面接予定」と事実を伝えれば十分です。
担当者にとっても、いつまでに求人を提案すべきか、どの企業と比較しているのかを把握しやすくなります。
特に同じ企業へ複数ルートから応募してしまうと、確認や調整が必要になる可能性があります。
企業名まで共有できる範囲で伝えておき、自分でも応募先と応募経路を簡単に管理しておくと安心です。
特に避けたいNG行動
一番避けたいのは、経歴やスキルについて事実と異なる説明をすることです。
リクルートエージェントも、職務経歴で嘘をついたり話を盛ったりすることは避け、正しい情報を伝えるよう案内しています。遅刻や当日キャンセルなど信用を損ねる行為についても注意を促しています。
例えば、「短期離職が不利そうだから在籍期間を長くする」「補助として関わった仕事を、自分一人で担当したことにする」といった説明は避けましょう。
伝えにくい経歴ほど、隠すのではなく「応募企業にはどう説明するのが適切ですか」と相談したほうが、転職エージェントを使う意味があります。
また、仕事や体調などの事情で面談へ参加できなくなったときは、分かった時点で連絡しましょう。
予定変更そのものより、何も連絡しないことのほうが信頼関係には影響しやすいです。
転職活動をしていると、急な残業や現職のトラブルが入ることもあります。
変更が必要になったことを必要以上に責めるのではなく、早めに連絡して日程を調整することが大切です。
転職エージェント面談がめんどくさいときは?オンライン・カメラ・服装
仕事ですでに疲れていると、「転職したいけど面談すらめんどくさい」と感じることがあります。
そんなときは、面談そのものを頑張るのではなく、移動・準備・判断の負担を減らすことを考えてみてください。
dodaの「キャリアカウンセリング(転職面談)の流れ」は2025年9月30日更新で、キャリアカウンセリングをオンラインや電話をメインに実施していると案内しています。
オンラインではPC、スマートフォン、タブレットとインターネット環境があれば参加でき、自宅が映ることに抵抗がある場合はバーチャル背景も利用可能としています。
退勤後にオフィスへ移動するだけでも負担になる人にとっては、オンラインや電話を選べるサービスは使いやすいでしょう。
「面談前に職務経歴書を完璧に作らなければ」と思って止まっているなら、まずは箇条書きでも構いません。
dodaも、職務経歴書は最初は大まかな箇条書きレベルでもよく、準備できていない項目があってもその場で確認しながらカウンセリングを行うと案内しています。
転職活動を始めたいのに面談が面倒で止まってしまう場合、私は「やる気を出す」よりも「手間を一つずつ消す」ほうが現実的だと考えています。
対面ではなくオンラインにする、60分取れないなら時間を相談する、書類が未完成ならそのまま相談する。
それだけでも最初の一歩はかなり軽くなります。
オンライン面談はカメラオフでもいい?
カメラのオン・オフは、利用する転職エージェントの運用を事前に確認するのが確実です。
転職エージェントとの面談は応募企業が採否を直接決める採用面接ではありませんが、だからといって全サービスで自由にカメラオフにできるとまでは言えません。
利用予定のサービスから届いた案内を確認し、記載がなければ「カメラオフでの参加は可能ですか」「電話面談へ変更できますか」と相談しましょう。
このように限定して考えれば、「カメラを切ったら転職で不利になるのでは」と必要以上に不安になる必要はありません。
重要なのは、利用するサービスのルールに沿ったうえで、落ち着いて相談できる方法を選ぶことです。
周囲に転職活動を知られたくない場合も、場所や時間帯、電話面談への変更などを早めに確認しておくと安心です。
服装はスーツ必須?
服装も、企業面接ほど構える必要はありません。
dodaは、転職エージェントとの面談ではスーツでも私服でも問題なく、普段どおりのリラックスできる服装でよいと案内しています。
マイナビスカウティングでもスーツ以外で問題ないとする一方、ラフすぎる服装は避け、オフィスカジュアルなど清潔感のある服装を勧めています。
迷うなら、清潔感のある普段着を基準にすればよいでしょう。
仕事帰りでスーツのまま参加する人もいれば、自宅からオンラインで普段着に近い服装で相談する人もいます。
服装に時間をかけすぎるより、これまでの仕事や希望条件を話せる状態にしておくほうが面談の目的には合っています。
そして、ここで忘れてほしくないのが、面談は求職者だけが見られる時間ではないことです。
あなた自身も、その担当者へ転職活動を任せたいかを見る時間です。
話を十分に聞かず求人を次々に勧めてくる、希望条件を伝えても理由なく違う求人ばかり紹介されるなど、進め方に違和感があるなら質問して構いません。
「なぜこの求人を紹介してくださったんですか」と聞けば、担当者の意図も分かります。
説明を聞いて納得できるなら、自分では考えていなかった選択肢に気づけるかもしれません。
逆に、希望や転職理由を伝えても話を聞いてもらえない状態が続くなら、担当者との相性やサービス自体が合っているかを考える材料になります。
転職エージェント面談後のお礼メールは必要?
初回面談後のお礼メールは、一般的には必須のマナーではありません。
送らなかったことだけを理由に「転職活動で失敗する」と考える必要はありません。
JAC Recruitmentの「転職エージェントの利用後のお礼の必要性」は、2024年8月5日公開、2026年7月2日最終更新で、転職エージェントへのお礼は必須ではないと説明しています。
リクルートダイレクトスカウトの2020年12月24日公開「企業や転職エージェントにお礼を伝える場合のシーン別メール例文」でも、お礼メールの送付は必須ではないとされています。
そのため、「昨日面談したのにメールを送っていない」と慌てなくて大丈夫です。
ただし、担当者から参考になる助言をもらった、今後も支援をお願いしたい、追加で希望条件を伝えたいという場合は、短いメールを送るのはよいコミュニケーションになります。

お礼だけでなく、「今日のお話を踏まえて、希望条件を整理してみます」「紹介いただいた求人では○○職に興味があります」「追加で、残業時間についても重視したいと考えています」など、次の提案に使える情報を一言添えると実用的です。
リクルートダイレクトスカウトも、お礼メールでは単なる感謝だけでなく、転職活動を進めるために必要な情報を共有することが重要だとしています。
また、担当者が複数の求職者を担当している可能性を踏まえ、簡潔な内容を勧めています。
メールを送るなら、この程度で十分です。
件名:本日の面談のお礼(氏名)
○○様
本日は面談のお時間をいただき、ありがとうございました。
お話を通じて、転職先で重視したい条件を整理できました。特に○○についてのアドバイスを参考に、改めて希望を整理したいと思います。
引き続き、よろしくお願いいたします。
長文のお礼を作り込む必要はありません。
面談で希望条件が変わった場合や、伝え忘れた情報があるなら、その内容を簡潔に追加するほうが今後の求人紹介には役立ちます。
菓子折りなどの品物も、一般的なマナーとして必要なものではありません。
感謝を伝えたい場合は、メールや電話などで十分です。
転職エージェント面談後は何を確認すればいい?
面談が終わったら、「うまく話せたか」を反省し続けるより、次に何をするかを確認することのほうが重要です。
例えば、求人を紹介してもらうのか、職務経歴書を修正するのか、希望条件を整理し直すのかによって次の行動は変わります。
面談後に求人が届いたら、企業名や年収だけを見るのではなく、「なぜ自分にこの求人が紹介されたのか」という視点でも確認してみてください。
自分が伝えた希望条件と紹介求人がどうつながっているかを見ることで、担当者が自分の話をどう理解したのかも分かります。
希望と違う求人だった場合も、すぐに無視するのではなく、「私のどの経験が合うと考えましたか」「希望していた条件とは少し違いますが、紹介理由を教えてください」と聞いてみる方法があります。
説明を聞いて納得できれば選択肢が広がりますし、合わないと分かれば断れば大丈夫です。
一方、明らかに希望条件から外れた求人ばかりが届く場合は、「残業時間を最優先にしたい」「勤務地については○○まで」「今回はこの職種に絞りたい」など、条件の優先順位を改めて伝えてみましょう。
転職エージェント面談は「採点」ではなく求人の条件設計に使おう
ここからは、若手専門転職アドバイザーとしての私の考えです。
転職エージェントの面談で一番もったいないのは、「良く見られよう」としすぎて、本当に避けたい条件が担当者へ伝わらないことです。
相談を受ける側は、聞いた情報をもとに求人を探していきます。
職種、勤務地、年収などは比較的条件へ落とし込みやすい一方で、「人間関係が良い会社」「自分に合う会社」「働きやすい会社」といった希望は、そのままでは具体的な求人条件に変換しにくいんですね。
だからこそ、面談では「希望条件」だけでなく、その理由まで話してほしいと私は考えています。
例えば、「人間関係が良いところがいい」ではなく、「今の職場は上司一人に判断が集中していて、相談先がありません。次は複数の人に相談しながら仕事を進められるチームを希望しています」と伝える。
すると、担当者側も求人票を見るときに、チーム構成やマネジメント体制、面接で確認したほうがよい点まで考えやすくなります。
これは年収や残業でも同じです。
「年収500万円以上」が絶対条件なのか、「今より収入が下がると生活上難しいから500万円必要」なのか、「本当は仕事内容を優先しており480万円なら検討できる」のかで、提案できる求人の幅は変わります。
私が転職相談でよく気になるのは、希望条件をたくさん伝えているのに、どれが最優先なのか本人も分からなくなっているケースです。
そこで面談では、条件を次の3段階に分けると整理しやすくなります。
- 絶対に譲れない条件
- できればかなえたい条件
- 求人によっては調整できる条件
例えば長時間労働が転職理由なら、「恒常的な長時間残業は避ける」を最優先にする。
一方、勤務地や年収については、仕事内容や働き方とのバランスによって多少調整できるかもしれません。
すべてを妥協する必要はありませんし、すべてを絶対条件にする必要もありません。
「何を捨てられるか」より、「次の職場で何だけは繰り返したくないか」を決める。
初めて転職する20代、30代の方には、この考え方が特に役立つと私は感じています。
私自身も激務と人間関係に疲れて転職活動を始めたときは、「転職理由をちゃんと言えないと評価されない」と思い込んでいました。
でも、本当に必要だったのは格好いい転職理由ではなく、「何に消耗していたのか」を具体的に言葉にすることでした。
例えば「仕事がつらい」という一言でも、掘り下げれば「残業が続いている」「突発対応が多い」「質問できる人がいない」「評価基準が分からない」など、別々の問題に分かれます。
問題が分かれれば、それぞれ次の職場で確認する方法も考えられます。
私はこの「感情→原因→確認できる条件」への変換が、転職エージェント面談で特に価値のある作業だと考えています。
「つらかった」で終われば過去の話ですが、「何がつらかったのか」を分解できれば未来の会社選びに使えるからです。
面談では「求人票で確認できること」と「面接で聞くこと」を分ける
もう一つ意識してほしいのが、希望条件の中には求人票だけでは分からないものがあるということです。
勤務地や給与、休日などは求人情報から確認しやすい一方、上司との関わり方、チーム内の相談体制、配属部署の雰囲気などは求人票だけでは判断しにくい場合があります。
そのときは、「求人票に書いてあるか」だけでなく、「エージェントへ確認してもらうこと」「企業面接で質問すること」に分けて考えると整理しやすくなります。
例えば「相談できる環境がほしい」なら、面接で「配属予定のチーム人数」「入社後の教育方法」「日常的な相談先」などを確認する方法があります。
もちろん、質問への回答だけで実際の人間関係を完全に判断することはできません。
それでも、漠然と「雰囲気が良い会社」を探すより、確認項目を具体化したほうがミスマッチを減らす材料になります。
希望と違う求人を紹介されたら理由を聞いてみる
希望と違う求人を紹介されたときも、すぐに「担当者が分かってくれない」と判断する必要はありません。
リクルートエージェントも、希望していない業界や職種を提案された場合、頭ごなしに否定せず、なぜその求人を紹介したのか意図を確認する方法を案内しています。
理由を聞いて、「自分の経験ならこの仕事にも活かせそう」と思えれば選択肢が広がります。
反対に、理由を聞いても自分が大切にしたい条件と合わないなら、「今回は応募しません」と伝えて構いません。
転職エージェントが転職先を決めるわけではありません。
応募するか、転職するか、今の会社に残るかを最終的に決めるのは、あなた自身です。
担当者から提案された求人をすべて受け入れる必要も、逆に最初から自分の考えだけに絞る必要もありません。
提案理由を聞き、自分の条件と照らして判断する。その繰り返しで、自分が本当に重視したい軸も少しずつ見えやすくなります。
まとめ|転職エージェント面談では職歴・転職理由・希望条件を正確に伝えよう
転職エージェント面談で中心になるのは、職歴・経験、転職理由、希望条件、転職時期、選考状況、今後のキャリア、相談したいことです。
企業の採用面接ではないため、完璧な志望動機や模範回答を準備する必要はありません。
準備できるなら履歴書や職務経歴書を用意し、難しければ職歴を箇条書きにして、かなえたい条件を2~3個整理するところから始めれば十分です。
面談時間はサービスや相談内容によって幅があり、dodaでは30~60分前後、マイナビスカウティングでは1~2時間程度が目安として紹介されています。
オンライン・電話に対応するサービスもあるため、面談が負担なら移動や準備を減らす方法を選びましょう。カメラのオン・オフなど細かな運用は、利用する転職エージェントへ事前確認するのが確実です。
初回面談後のお礼メールも、一般的には必須ではありません。
そして私が一番大切だと思うのは、面談を「評価される場」ではなく、今の会社で感じた不満を、次の会社を選ぶ条件へ変える場として使うことです。
「残業がつらい」「上司がしんどい」「このまま続けるのが苦しい」。
そんな言葉からでも大丈夫です。
そこから「なぜつらかったのか」を少しずつ整理していけば、次の職場で確認すべき条件が見えてきます。
転職するかどうか自体が決まっていなくても構いません。
面談で話しながら、「転職したほうがよいのか」「今の会社でも改善できるのか」「次の職場では何を優先したいのか」を整理することにも意味があります。
よくある質問
転職エージェントとの面談で何を話せばいいか分からない場合は?
まずは「これまでどんな仕事をしてきたか」「なぜ転職を考えたか」「次の会社で変えたいこと」の3点を伝えれば大丈夫です。
やりたい仕事が決まっていなくても、その状態自体を相談できます。
「自分でも何がしたいのか分かりません」と正直に伝えたうえで、これまでの仕事内容や不満を整理していく方法もあります。
転職エージェントのオンライン面談はカメラオフでも大丈夫?
サービスによって運用が異なるため、事前確認が確実です。
転職エージェントとの面談は企業が採否を直接決める面接ではありませんが、オンライン面談のルールは各社で異なります。
カメラオフや電話面談を希望する場合は、担当者へ確認しましょう。
転職エージェントとの面談後にお礼メールを送らないと失礼?
一般的には必須ではありません。
JAC Recruitmentやリクルートダイレクトスカウトの解説でも、お礼メール自体を必須のマナーとはしていません。
送りたい場合は、感謝とともに今後の希望や参考になった点を短く伝えれば十分です。
参考資料
この記事は、2026年9月2日時点で確認できた以下の解説を参照し、各サービスで共通する面談内容と、サービスごとに異なる運用を分けて整理しています。
- doda「転職エージェントの面談とは? 注意点や準備すること、当日の流れについて解説」:2025年9月29日公開
- doda「キャリアカウンセリング(転職面談)の流れ|転職エージェント」:2025年9月30日更新
- リクルートエージェント「転職エージェントの面談では、どこまで本音で話す?やってはいけないこと、うまくいくコツを紹介」:2026年9月2日参照。確認したページ上では公開・更新日の明示を確認できなかったため、日付を推測せず記載していません。
- マイナビスカウティング「コンサルタント(エージェント)との面談って?現役コンサルタント(エージェント)が服装から準備まで気になることに回答!」:2026年9月2日参照。確認できたページ情報では公開・更新日を特定できなかったため、推測せず記載していません。
- JAC Recruitment「転職エージェントの利用後のお礼の必要性」:2024年8月5日公開、2026年7月2日最終更新
- JAC Recruitment「転職エージェントに本音を伝えるべきかをJACが解説」:2024年8月6日公開、2026年7月2日最終更新
- リクルートダイレクトスカウト「企業や転職エージェントにお礼を伝える場合のシーン別メール例文」:2020年12月24日公開
執筆:夏目結衣(若手専門転職アドバイザー)


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