20代で転職がうまくいかない7つの原因|書類・面接の改善策

転職活動がうまくいかず応募書類と求人情報を見比べる20代会社員 転職活動

20代で転職がうまくいかない主因は、年齢ではなく求人選び・書類・面接のどこかにズレが残っていることです。

2026年4月公表のdoda調査でも25~29歳は転職者の36.1%を占めていますが、若ければ自動的に内定が出るわけではありません。落ちている選考段階を特定し、一つずつ修正することが突破口になります。

こんにちは!転職アドバイザーの夏目結衣です。毎日遅くまでの残業や、しんどい人間関係…本当にお疲れ様です。私もかつて「このままでいいのかな」と悩みながら、限界まで無理をして働いていた時期があるので、そのモヤモヤ痛いほどわかります。このブログでは、キレイごと抜きのリアルな葛藤や、エージェント業界のぶっちゃけ話も交えながら、あなたが自分らしい働き方を見つけるためのヒントを親身にお届けしますね!

「20代は転職しやすいと聞いていたのに、書類選考すら通らない」「面接には進めるのに、なぜか内定が出ない」「何社も落ちているうちに、自分に価値がないような気がしてきた」。

そんな状態が続くと、本当にしんどいですよね。仕事を続けながら応募書類を作り、面接の日程を調整し、そのたびに不採用通知を見るのですから、気持ちが削られて当然です。

ただ、転職支援に関わる立場から一つ強く伝えたいのは、「転職がうまくいかない」と「あなたの市場価値がない」は同じ意味ではないということです。

採用は、応募者の人間としての価値を順位付けするものではありません。募集ポジションに必要な経験、採用人数、他候補者との比較、入社可能時期、希望条件など、いくつもの条件が重なって結果が決まります。

だからこそ、不採用になったときに「もっと応募しなきゃ」と数だけ増やすのではなく、「求人選びで止まっているのか」「書類なのか」「一次面接なのか」「最終面接なのか」を切り分けることが大切です。

この記事では、20代で転職がうまくいかない7つの原因を整理したうえで、書類落ち・面接落ち・求人選びそれぞれの改善策、20代前半と後半で意識したい違いまで具体的に解説します。

  1. 20代で転職がうまくいかない7つの原因とは?
    1. 1.有名企業や人気求人ばかり受けている
    2. 2.職務経歴書が「仕事内容の一覧」になっている
    3. 3.転職理由が「今の会社が嫌」で止まっている
    4. 4.志望動機をすべての企業で使い回している
    5. 5.未経験転職なのに「やる気」しか伝えていない
    6. 6.短期離職の説明が「会社が悪かった」で終わっている
    7. 7.年収・休日・勤務地などの条件を固定しすぎている
  2. 書類落ち・面接落ちでは改善策をどう変える?
    1. 書類選考で落ちるなら求人要件との接点を探す
    2. 一次面接で落ちるなら「回答同士のつながり」を確認する
    3. 最終面接で落ちるなら「なぜこの会社なのか」を深める
    4. 「不採用ログ」を作り、次に変えることを一つだけ決める
  3. 20代前半と20代後半では転職で見られるポイントが違う?
    1. 20代前半は「短い経験から何を学んだか」を伝える
    2. 20代後半は「何年働いたか」より「何ができるようになったか」を伝える
  4. 転職の軸はどう作る?「不満を減らす条件」と「満足を増やす条件」を分けよう
  5. 私の考察|20代の転職で本当に強いのは「若さ」より修正できること
  6. まとめ|20代で転職がうまくいかないなら「落ちている場所」から直そう
  7. よくある質問
    1. 20代なのに転職がうまくいかないのは珍しいですか?
    2. 何社落ちたら転職活動のやり方を見直すべきですか?
    3. 20代で大きな実績がなくても転職できますか?

20代で転職がうまくいかない7つの原因とは?

20代で転職がうまくいかないのはなぜ?若手が転職活動で見直すべきポイント の内容に合う挿絵(追加1枚目)
※画像はAIによるイメージ

20代で転職がうまくいかない原因は、大きく分けると「応募先とのズレ」「経験の伝え方」「転職理由・条件の整理不足」にあります。

まずは、不採用を全部ひとまとめにせず、今の自分がどこでつまずいているのかを確認してみてください。

今の状態 考えられる主な原因 最初に見直すところ
書類で落ちる 求人要件とのズレ、職務経歴書が業務一覧になっている 求人要件と自分の経験の接点
一次面接で落ちる 転職理由・自己PR・志望動機がバラバラ 話の一貫性
最終面接で落ちる 志望度や入社後のイメージが弱い なぜその会社なのか
応募したい求人がない 条件を絞り込みすぎている 必須条件と希望条件
未経験職種で通らない やる気以外の根拠が弱い ポータブルスキルと準備
短期離職を懸念される 退職理由だけで説明が終わっている 次に同じ失敗を防ぐ考え
内定が出ても決められない 転職目的が曖昧 今回の転職で何を変えたいか

この表で大切なのは、「どれが悪いか」ではなく「どこを直すか」です。

同じ10社不採用でも、10社すべて書類落ちなのか、8社で最終面接まで進んでいるのかでは、転職活動の状態はまったく違います。

1.有名企業や人気求人ばかり受けている

20代で転職がうまくいかないとき、最初に確認したいのが応募企業の難易度と、自分自身の価値を混同していないかです。

知名度の高い企業、待遇が良い求人、未経験から好条件を狙える求人には、当然ながら多くの応募者が集まりやすくなります。

そこで不採用が続いたからといって、「自分は転職できない人間だ」と結論づけるのは早すぎます。

たとえば、求人票の必須条件に「法人営業経験3年以上」とあるのに営業経験が半年しかない場合、文章を多少きれいにしただけで通過率が大きく変わるとは限りません。

反対に「業界経験不問」「顧客折衝経験を歓迎」と書かれている求人なら、異業界でも営業や接客で身につけた経験が評価される可能性があります。

私は転職活動では、「入りたい企業」と同じくらい「自分の経験が評価されやすい企業」も見ることが重要だと考えています。

夢を諦めるという話ではありません。応募先の難易度に幅を持たせることで、自分の経験がどの市場で評価されるのかを知れるからです。

ここで一つおすすめなのが、応募先を「本命」「経験との適合度が高い企業」「新しい可能性を探る企業」のように分けて考える方法です。

人気企業だけに集中すると、不採用が続いたときに「自分はどこにも通用しない」と感じやすくなります。一方、経験との接点が強い求人も並行して受ければ、自分の強みがどの条件で評価されやすいかを確認できます。

転職活動は一発勝負ではありません。応募先の組み合わせそのものも、見直せる戦略の一つです。

2.職務経歴書が「仕事内容の一覧」になっている

20代の方から職務経歴書について相談を受けると、「まだ管理職でもないし、大きな実績もないので書くことがありません」と言われることがあります。

でも、採用担当者が見たいのは派手な表彰歴だけではありません。

「何を任されていたか」「その中でどう考えたか」「何を工夫したか」「その経験を次の会社でどう生かせるか」が分かれば、日常業務も十分なアピール材料になります。

たとえば営業職で、「既存顧客への営業、見積作成、問い合わせ対応、社内調整を担当」とだけ書いても、仕事内容は分かりますが、その人自身の強みまでは見えてきません。

一方で、「顧客からの問い合わせ内容を整理し、社内関係部署への確認事項を明確にすることで、回答漏れを防ぐよう取り組んだ」と書けば、調整力や正確性、改善意識が見えてきます。

数値で示せる成果があるなら具体的に書くべきですが、数値がないからといって話を盛る必要はありません。

事実として説明できる工夫や役割を具体化することのほうが、信頼される職務経歴書につながります。

特に20代の場合、「売上を何億円伸ばした」のような大きな成果がなくても、任された仕事への向き合い方は十分に評価材料になります。

先輩から引き継いだ業務をミスなく回せるようになった、新人向けに手順を整理した、お客さまへの回答を早めるため社内確認の流れを工夫した、といった経験も立派な仕事です。

採用側が知りたいのは、肩書ではなく「この人が入社したら、どのように仕事を進めてくれそうか」です。

3.転職理由が「今の会社が嫌」で止まっている

残業が多い、人間関係がしんどい、給与が上がらない、仕事が合わない。

こうした理由で転職を考えること自体は、決して珍しいことではありません。

私自身も、激務や職場の人間関係に疲れ、「もうここから離れたい」という気持ちが先に立った時期がありました。

だから「前向きな転職理由にしなきゃ」と無理に美しい話を作る必要はないと思っています。

ただし面接では、「なぜ辞めたいか」の先まで考える必要があります。

たとえば「残業が多くてつらい」で終わるのではなく、「長時間労働が恒常化しており、今後身につけたい専門知識の勉強時間も確保しにくいため、働き方を整えながら専門性を伸ばせる環境に移りたい」と整理します。

すると、退職理由がそのまま「次の会社を選ぶ基準」になります。

採用する側が知りたいのも、単なる不満より、転職先で同じミスマッチを繰り返さないために何を考えているかです。

ここで大切なのは、「嫌だった出来事を消す」のではなく、「その経験から何を重視するようになったか」に変換することです。

人間関係に悩んだなら「どんなコミュニケーションやチーム体制なら働きやすいのか」、仕事内容が合わなかったなら「どんな業務なら自分の強みを生かせるのか」まで考えてみましょう。

転職理由は、過去の説明だけではありません。次の会社を選ぶための条件設定でもあるんです。

4.志望動機をすべての企業で使い回している

仕事をしながら転職活動をすると、一社ごとに書類を作るのはかなり大変ですよね。

だから志望動機を効率化したくなる気持ちは、とてもよく分かります。

ただし、「成長できる環境に魅力を感じました」「御社の理念に共感しました」といった内容だけを複数社へ使い回すと、「なぜこの会社なのか」が伝わりません。

全部を一から書き直す必要はありません。

自分の転職理由や強みは共通で構いませんが、「その企業のどの仕事と自分の経験がつながるのか」は変える必要があります。

私は志望動機を、企業を過剰に褒める文章だとは考えていません。

「今の仕事で感じている課題」「これまで身につけた経験」「応募企業で実現したいこと」の3点がつながっていれば、十分に筋の通った内容になります。

たとえば同じ営業職でも、新規開拓中心なのか既存顧客との関係構築が中心なのかで、アピールすべき経験は変わります。

求人票に書かれた仕事内容を確認し、「自分の経験のどこがこの仕事とつながるのか」を一文でも加えるだけで、使い回し感はかなり減ります。

5.未経験転職なのに「やる気」しか伝えていない

20代は、異業種・異職種へキャリアチェンジを考えやすい年代でもあります。

実際、dodaの2025年データでは、異なる職種大分類への転職者の平均年齢は31.7歳、同じ職種大分類への転職は33.1歳で、大きな年齢差は見られませんでした。

dodaは異職種への転職でも、課題解決力やコミュニケーション力などのポータブルスキルを経験と結びつけて伝える重要性を説明しています。

つまり、「未経験だから何もアピールできない」と考える必要はありません。

ただし、「興味があります」「頑張ります」だけでは、採用する側は入社後に活躍できる根拠を判断しにくいのも事実です。

営業から企画職なら顧客ニーズを把握する力、接客から事務なら対人対応や正確性、事務からIT関連職ならPCスキルや業務改善経験など、職種名が変わっても持ち運べる能力があります。

さらに、応募職種について調べている、必要な知識を勉強しているといった具体的な行動があれば、本気度も伝わりやすくなります。

未経験転職では、経験のない部分を取り繕うより、今持っている力と、足りない部分を埋める行動の両方を見せることが大切です。

ここで意識してほしいのは、「未経験」という言葉で自分の経験をゼロ扱いしないことです。

職種が変わっても、顧客対応、スケジュール管理、数値確認、資料作成、社内調整、後輩支援など、次の仕事につながる経験は残っています。

「何をしてきたか」ではなく、「その経験の中でどんな力を使ってきたか」まで分解すると、転用できるスキルが見つかりやすくなります。

6.短期離職の説明が「会社が悪かった」で終わっている

20代前半では、最初の会社に入ってから比較的早い段階で転職を考えるケースもあります。

短期離職だけで必ず不採用になるわけではありませんが、「次も同じ理由ですぐ辞めないだろうか」と確認されることはあります。

このとき前職を無理にかばう必要もありませんし、逆に延々と会社批判をする必要もありません。

重要なのは、「何が合わなかったのか」と同時に、「次の会社では何を確認するのか」を説明することです。

仕事内容の認識違いが原因だったなら、次回は入社前に一日の業務内容や配属後に期待される役割を確認する。

働き方が原因だったなら、求人票の休日数だけでなく、繁忙期や残業が発生する理由まで面接で質問する。

こうして選び方そのものを更新できていれば、短期離職という事実だけではなく、経験から学んだことまで伝えられます。

採用側が気にするのは、短期離職そのものだけではなく、「同じ理由でまた短期間に退職する可能性が高いか」です。

そのため、「前職が悪かった」と説明するより、「前回は○○を十分確認せず入社した。今回は△△まで確認して選びたい」と話せたほうが、次の選択に学びを生かしていることが伝わります。

7.年収・休日・勤務地などの条件を固定しすぎている

給与、年間休日、勤務地、転勤、リモートワーク、仕事内容、会社規模、福利厚生。

転職を考え始めると、気になる条件はいくつも出てきます。

もちろん、大事な条件を我慢する必要はありません。

ただ、すべてを「絶対条件」にすると、応募できる求人そのものが極端に少なくなり、「応募したい会社がない」という状態になりやすくなります。

反対に、不採用が続いたからといって条件を全部捨てるのもおすすめできません。

残業の多さが転職理由なのに、「受かるなら長時間労働でも構わない」としてしまえば、転職後に同じ問題が再発する可能性があります。

大切なのは、何を改善するための転職なのかを基準に優先順位をつけることです。

おすすめなのは、条件を「絶対に外せない」「できれば欲しい」「他の条件次第で調整できる」に分けて考えることです。

たとえば家族の事情で勤務地を変えられないなら勤務地は外せません。一方で、会社規模や知名度は仕事内容や年収次第で調整できるかもしれません。

全部を妥協する必要も、全部を固定する必要もありません。転職活動が止まったときは、条件そのものではなく条件の優先順位を見直してみてください。


書類落ち・面接落ちでは改善策をどう変える?

20代で転職がうまくいかないときは、「何社落ちたか」よりどの段階で落ちているかを見たほうが改善点を見つけやすくなります。

ここを切り分けず「自分は全部ダメなんだ」と考えてしまうと、直す必要のない部分まで変えてしまいます。

※画像はAIによるイメージ

書類選考で落ちるなら求人要件との接点を探す

応募してもほとんど面接へ進めないなら、面接練習より先に求人選びと応募書類を確認しましょう。

求人票の「必須条件」「歓迎条件」「仕事内容」を読み、その会社が求めている能力が職務経歴書のどこに書いてあるかを照らし合わせます。

ポイントは、採用担当者に強みを探してもらわないことです。

たとえば「関係部署との調整経験」が求められている求人なら、職務経歴書の中に社内調整の具体例が必要です。

「業務改善経験」を歓迎しているなら、作業手順を見直した経験やミスを減らすために工夫したことなど、実際に経験した範囲で示します。

私なら職務経歴書を「業務内容→自分の役割→工夫→結果や学び」という順で確認します。

結果は必ずしも売上○%アップのような数字でなくて構いません。「問い合わせ漏れを防いだ」「引き継ぎしやすくした」など、事実として説明できる変化も立派な材料です。

もう一つ確認したいのが、求人票の言葉と職務経歴書の言葉が離れすぎていないかです。

実際には同じような業務をしていても、自社独自の呼び方だけで書いていると、採用担当者に経験が伝わりにくいことがあります。

嘘の経験を書くのではなく、実際に担当した内容を、応募先にも理解できる一般的な言葉へ置き換えることが大切です。

一次面接で落ちるなら「回答同士のつながり」を確認する

書類は通るのに一次面接で落ちる場合は、経歴そのものより説明の一貫性を確認してみてください。

特に「退職理由」「転職理由」「志望動機」「入社後にやりたいこと」が別々の話になっていないかがポイントです。

たとえば「残業が多いので辞めたい」「成長企業に入りたい」「将来は専門性を高めたい」と答えても、それぞれの関係が分からなければ採用側には意図が伝わりません。

「長時間労働が続き、将来身につけたい専門分野の学習時間を確保しにくい。今後はこれまでの○○経験を生かしながら△△の専門性を伸ばしたい。その点で御社の□□業務に魅力を感じた」

というように、一本の流れにします。

面接は模範回答を暗記して読み上げる場ではありません。

「なぜ転職するのか」「なぜこの求人なのか」「入社後に何をしたいのか」が、相手から見てもつながっている状態を目指しましょう。

面接で緊張して話が長くなってしまう方は、すべての回答を丸暗記するより「結論→理由→具体例」の順だけ決めておくと整理しやすくなります。

また、自分では一貫しているつもりでも、第三者が聞くと話がつながっていないことがあります。声に出して説明し、「転職理由から志望動機まで自然につながるか」を確認するだけでも改善点が見つかります。

最終面接で落ちるなら「なぜこの会社なのか」を深める

一次面接は通過するのに最終面接で不採用が続くなら、少なくとも応募ポジションとの経験上の接点や基本的なコミュニケーションについて、一定の評価を得ている可能性があります。

そこで改めて確認したいのが、企業ごとの志望理由や入社意思、希望条件、将来像です。

「この業界に興味があります」だけでは、その業界の別企業でも成立してしまいます。

応募企業の仕事内容や担当領域を確認し、「自分のこれまでの経験のどこが生かせるか」「その会社で何を実現したいか」まで整理すると、企業ごとの志望理由になっていきます。

また、年収や勤務地、入社可能時期などは、選考に通りたいからと必要以上に曖昧にしないほうがいいと私は考えています。

内定後に初めて重大な条件のズレが分かるより、互いに確認できる段階で整理したほうが、転職後のミスマッチも防ぎやすいからです。

最終面接で落ちると「最後まで行ったのに」と強く落ち込みやすいですが、ここまで進めているなら、書類や一次面接を全面的に作り直す必要があるとは限りません。

むしろ、「企業ごとの志望理由」「入社後のイメージ」「条件面」「他社との違い」のように、最後の意思決定に近い部分を重点的に見直すほうが合理的です。

「不採用ログ」を作り、次に変えることを一つだけ決める

ここで私がかなりおすすめしたいのが、転職活動の結果を簡単な「不採用ログ」にする方法です。

企業名と合否だけではなく、どの選考まで進んだか、求人で重視されていた能力は何か、面接で深掘りされたこと、自分が答えにくかった質問、次回変えることを記録します。

たとえば書類落ちが続いているなら、次の応募では職務経歴書だけを見直す。

一次面接で「転職理由」を繰り返し深掘りされるなら、次回は転職理由から志望動機までのつながりだけを修正する。

一度に全部を変えないことも大切です。

全部変えてしまうと、何を直した結果が良かったのか分からなくなるからです。

転職活動で苦しくなる原因の一つは、「落ちたこと」以上に何を直せばいいか分からない状態が続くことだと私は感じています。

不採用を感情だけで受け止めず、「次の仮説を作る材料」に変えるだけで、転職活動の見え方はかなり変わります。

不採用ログに残すなら、次の5点程度で十分です。

  • 応募した職種と求人で重視されていた条件
  • どの選考段階まで進んだか
  • 面接で特に深掘りされた質問
  • 自分が答えにくかったポイント
  • 次回、一つだけ変えること

大切なのは、ログを自分を責めるための「不採用件数表」にしないことです。

書類通過が増えた、以前より面接で転職理由を短く説明できた、最終面接まで進めた。こうした変化も記録すると、転職活動が前進している部分を確認できます。


20代前半と20代後半では転職で見られるポイントが違う?

20代前半では仕事への姿勢や学び、20代後半ではそれに加えてポータブルスキルや実務経験を具体的に伝えることが重要になります。

「20代なら全部同じ」と考えず、これまで積んだ経験の量に合わせてアピール内容を変えましょう。

dodaが2026年4月13日に公開した2025年の年齢調査では、2025年1~12月にdodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン約6万件を集計しています。

年代別では、24歳以下が11.6%、25~29歳が36.1%、30~34歳が22.2%、35~39歳が12.6%、40歳以上が17.5%。最も割合が大きかったのは25~29歳でした。

2025年の転職者全体の平均年齢は32.9歳で、2024年の32.7歳から0.2歳上昇しています。

ここは数字の読み方に注意してください。

24歳以下11.6%と25~29歳36.1%を単純に足すと47.7%ですが、「20代の47.7%が転職できた」という成功率ではありません。

あくまで、dodaエージェントサービスを利用して実際に転職した約6万件を年代別に分けた構成割合です。

さらに「24歳以下」という区分は文字どおり24歳以下なので、厳密には20歳未満を含む可能性があります。そのため47.7%をそのまま「20代の構成比」と断定するのも避けたほうが正確です。

こうした母数や区分を確認せず「20代の半分近くが転職成功」と読み替えてしまうと、データの意味が変わってしまいます。

それでも、25~29歳だけで36.1%を占めていることから、20代後半で転職すること自体が特殊な出来事ではないとは言えるでしょう。

20代前半は「短い経験から何を学んだか」を伝える

dodaは24歳以下の転職について、社会人経験が浅い場合には大きな成果だけでなく、仕事への向き合い方、自ら取り組んだこと、工夫・改善した経験を具体的に伝えることをポイントとして挙げています。

これは実際の書類や面接でも意識したい考え方です。

社会人2年目の人と、8年間同じ仕事をしてきた人を、実績の「量」だけで比べても意味がありません。

新人時代に注意されたことをどう改善したのか、先輩から任された仕事にどう取り組んだのか、失敗から何を学んだのか。

経験の長さではなく、経験をどう自分の力に変えたかを言葉にしてみてください。

短期離職の場合も同じです。

「会社が合わなかった」で終えるのではなく、「実際に働いたことで何が自分に合わないと分かったのか」「次は何を確認するのか」まで整理すると、次の選択に生かしていることが伝わります。

20代前半では、「完成された即戦力でなければいけない」と焦りすぎる必要はありません。

ただし、若さだけに頼るのではなく、「教えてもらったことをどう吸収したか」「課題に対してどう改善したか」「次に何を学びたいか」を具体化することが大切です。

20代後半は「何年働いたか」より「何ができるようになったか」を伝える

dodaは25~29歳の転職で、ポータブルスキルと柔軟性を意識することを紹介しています。

仕事へのスタンスや課題解決の考え方に加え、環境の変化への対応や、他者のアドバイスを受け入れながら成長できるかもポイントになると説明しています。

25~29歳になると、数年間の実務経験がある人も増えます。

そのため「若いのでこれから頑張れます」だけではなく、これまで何ができるようになったのかを棚卸ししたいところです。

顧客との折衝、社内調整、数値管理、資料作成、業務改善、後輩への引き継ぎなど、会社が変わっても使える能力はたくさんあります。

たとえば29歳で異職種に挑戦する場合でも、「未経験なので何もありません」と考える必要はありません。

現職で培った経験のうち、次の仕事でも再現できるものを見つけ、「これまでの経験→応募職種でどう使うか」という順につなげれば、未経験でも説明に根拠が生まれます。

20代後半になるほど、「何年間働いたか」という在籍年数そのものより、その期間で何を任され、どこまで自分で判断できるようになったかを説明できることが重要になります。

同じ3年間でも、担当業務をこなしただけなのか、顧客対応を一人で任されるようになったのか、後輩に説明できるまで理解が深まったのかでは、伝わる経験値が違います。

※画像はAIによるイメージ

転職の軸はどう作る?「不満を減らす条件」と「満足を増やす条件」を分けよう

転職の軸を作るときは、「今の会社の嫌なところ」だけではなく、不満を減らす条件と、満足を増やす条件を分けるのがおすすめです。

これは、20代で転職活動が長引き、「もう受かる会社ならどこでもいい」と感じ始めたときほど役立ちます。

たとえば「毎日の残業がつらい」なら、残業時間や勤務体系は不満を減らす条件です。

一方、「専門性を身につけたい」「顧客と長く関わる仕事がしたい」「裁量を増やしたい」は、働く満足を増やす条件です。

不満を減らすことだけ考えて会社を選ぶと、「残業は減ったけれど、仕事内容に興味を持てない」という新しい悩みが生まれるかもしれません。

反対に、仕事内容の面白さだけで選べば、「仕事は楽しいけれど、以前と同じように長時間労働になった」ということも考えられます。

だから私は、「何から逃れたいか」と「何を手に入れたいか」を両方整理してほしいと思っています。

参考になる公的データとして、厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」があります。

転職後の「仕事内容・職種」については「満足」30.7%、「やや満足」38.6%で、合わせて69.2%でした。

一方、「賃金」については「満足」15.7%、「やや満足」30.9%で、合わせて46.6%でした。

ただし、この数字は2020年に実施された令和2年調査の結果です。

2026年現在の転職者満足度を示す最新調査として扱うのではなく、転職後の満足度は「仕事内容」「賃金」など項目によって差があることを見る参考資料と考えるのが適切です。

厚生労働省の調査ページでも、掲載内容は令和2年調査の結果と明記されています。

ここから私が感じるのは、「年収さえ上がれば成功」「残業さえ減れば成功」と一つの指標だけで転職先を決める危うさです。

求人を探す前に、「今回どうしても変えたいこと」「変わったらうれしいこと」「条件次第で妥協できること」を自分の中で分けておくと、応募先を選びやすくなります。

求人票で分からない部分は、面接や選考の中で確認しましょう。

仕事内容、配属後の役割、チーム体制、評価方法、繁忙期、残業が発生する理由など、自分が今の会社を辞めたい理由に関係することほど確認する価値があります。

転職活動は、企業から選んでもらうためだけの場ではありません。

自分も「次の会社で同じ悩みを繰り返さないか」を確認する場なんです。

さらに、条件を考えるときは「求人票に書いてある数字」だけで判断しないことも大切です。

たとえば残業時間が気になるなら、単純な平均時間だけでなく「どの時期に増えるのか」「特定の部署に偏っていないか」「なぜ残業が発生するのか」を確認したほうが、入社後のイメージを持ちやすくなります。

年収についても、提示額だけでなく仕事内容や評価制度、今後身につけられる経験を含めて見る必要があります。

転職の軸は「理想の会社を完璧に探し当てるための条件表」ではありません。自分にとって重大なミスマッチを避け、納得して選ぶための判断基準だと私は考えています。


私の考察|20代の転職で本当に強いのは「若さ」より修正できること

ここからは、若手の転職に関わる立場としての私見です。

20代で不採用が続くと、「若いのに転職できない自分は相当ダメなのでは」と考えてしまう人がいます。

でも私は、20代の強みを「若いから何もしなくても採用されること」だとは考えていません。

むしろ大きいのは、転職活動の途中で試しながら方向修正できることです。

職務経歴書が通らないなら、「担当業務の一覧」から「役割や工夫が見える文章」へ変える。

未経験求人で書類落ちが続くなら、同じ求人に数だけ応募するのではなく、これまでの経験との接点を整理し、足りない知識を補う。

一次面接で転職理由を深掘りされるなら、「辞めたい理由」だけではなく「次はどういう環境を選ぶのか」まで整理する。

最終面接までは行くのに落ちるなら、自己PRを全部作り直すのではなく、「なぜ他社ではなくこの会社なのか」を深める。

このように、一回の不採用から一つ情報を持ち帰る人は、同じ10社の不採用でも得られるものが違います。

反対に「20代なんだから、そのうちどこかに受かるだろう」と、同じ職務経歴書、同じ志望動機、同じ応募条件で何十社も受け続けると、応募数は増えても改善点が見えてきません。

ここで私が提案したいのが、転職活動を「合否」ではなく小さな検証の連続として見ることです。

たとえば書類を5社出してほとんど通らなかったなら、「自分はダメだ」ではなく、「応募職種と職務経歴書の接点が弱いのではないか」という仮説を立てる。

修正して次の数社へ応募し、面接へ進む割合が変わったなら、その修正には意味があった可能性があります。

面接でも同じです。

いつも「なぜ辞めるのですか?」の部分で話が長くなってしまうなら、転職理由を短く整理して次回試してみる。

つまり、不採用ログを単なる戦績表ではなく、転職活動の診断表にするんです。

私は、この見方が20代で転職がうまくいかないと感じている人に特に合うと思っています。

なぜなら20代は、今までのキャリアが完全に固定されているわけではなく、現職経験の見せ方、応募する職種、身につけるスキルなどをこれから調整できる余地が比較的大きいからです。

そして、もう一つ意識してほしいのが「応募数」と「改善回数」を別に考えることです。

30社応募して一度も振り返らないより、数社ごとに結果を確認して応募先や伝え方を修正したほうが、自分に合う方法を発見できる可能性があります。

もちろん選考結果は企業側の事情や他候補者にも左右されるため、一回の結果だけで答えを決めることはできません。

だからこそ、私は一社ごとの合否より、複数社を通じて同じ傾向が繰り返されているかを見ることが重要だと考えています。

書類で同じように落ち続けるなら求人選びか書類、一次面接が続くなら回答の一貫性、最終まで進むなら企業ごとの志望理由や条件確認というように、選考結果を診断材料として使えます。

そしてもう一つ、とても大事なことがあります。

転職活動を始めることと、今すぐ退職することは別です。

求人を見る。

自分の職務経歴書を作ってみる。

他社の仕事内容を調べる。

実際に面接を受けて、条件や働き方を聞いてみる。

そこまでした結果、「今の会社でもう少し経験を積もう」と判断しても構いません。

反対に、他社と比較したからこそ「自分の職場では当たり前になっているけれど、実はかなり無理のある働き方だった」と気づくこともあります。

転職活動は、必ずしも「今の会社を辞める宣言」ではなく、自分の現在地と選択肢を確認する作業として使うこともできます。

ここは、初めて転職する20代の方ほど知っておいてほしいところです。

「転職サイトに登録したら辞めなければいけない」「面接を受けたら入社しなければいけない」と考える必要はありません。

求人を調べ、自分の経験を整理し、他社の話を聞く過程そのものが、自分の仕事やキャリアを見直す機会になります。

ただし、職場環境の問題が深刻で、自分一人では対応しにくい状況なら、「転職活動を頑張れば何とかなる」と抱え込まないでください。

社内の相談窓口や身近な信頼できる人、公的な相談先など、状況に合った支援を使うことも選択肢です。

「20代だから最低3年は耐えなければ」と年数だけで残る必要はありません。

一方で、「もう限界だから次はどこでもいい」と、転職先を確認せず飛び込むことにも注意が必要です。

転職の目的は、不採用ゼロになることでも、できるだけ早く内定を取ることでもありません。

今より納得できる働き方に近づくことです。

その目的がはっきりしていれば、転職活動が長引いても、「何社落ちたか」だけで自分を評価せず、「何が分かり、何を修正できたか」で活動を見ることができます。

個人的には、20代の転職で一番避けたいのは「自信を失って、自分の条件も強みも全部捨ててしまうこと」だと感じています。

不採用が続くと、「希望年収を下げよう」「仕事内容は何でもいい」「自分には強みがない」と、あらゆる条件を下げたくなることがあります。

でも、本当に直すべきなのは一部分だけかもしれません。

書類で落ちているなら職務経歴書、面接で落ちているなら回答、求人が少ないなら条件設定。このように問題を分ければ、必要以上に自分を否定せずに済みます。

転職活動の結果と、自分自身の価値を切り離して考えること。

これも、長く活動を続けるうえで大切なスキルの一つだと私は考えています。


まとめ|20代で転職がうまくいかないなら「落ちている場所」から直そう

20代で転職がうまくいかないとき、年齢だけを原因にする必要はありません。

2026年4月13日に公表されたdodaの2025年調査では、25~29歳が転職者の36.1%と最も大きな割合を占め、2025年の転職者平均年齢は32.9歳でした。

ただし、これは転職成功率ではなく、dodaエージェントサービスを利用して転職した約6万件の年代構成です。

大切なのは、「20代なのに決まらない」と自分を責めるのではなく、自分の転職活動がどこで止まっているのかを確認することです。

書類選考で落ちるなら、求人要件と職務経歴書の接点を確認する。

一次面接で落ちるなら、退職理由・転職理由・志望動機・入社後にしたいことのつながりを確認する。

最終面接で落ちるなら、「なぜこの会社なのか」と希望条件をもう一段深く整理する。

応募したい会社自体が見つからないなら、「不満を減らす条件」と「満足を増やす条件」を分けて、転職の軸を作り直す。

そして結果が出なかったときは、一度に全部を変えるのではなく、一つだけ仮説を立てて修正してみてください。

「転職がうまくいかない」は、「転職できない」という最終結論ではありません。

今の応募方法や伝え方のどこかを見直すタイミングが来た、というサインとして利用できます。

焦っているときほど、応募数ではなく現在地を見てください。

一歩ずつ修正していけば、「とにかくどこかに受かる転職」ではなく、あなた自身が納得できる次の職場を選びやすくなりますよ。


よくある質問

20代なのに転職がうまくいかないのは珍しいですか?

転職活動で苦戦すること自体を、年齢だけで珍しいとは判断できません。

dodaの2025年データでは25~29歳が転職者の36.1%を占めていますが、これは「25~29歳なら36.1%の確率で転職できる」という意味ではありません。

求人要件との相性や経験、書類、面接などによって結果は変わります。

まずは年齢ではなく、書類・一次面接・最終面接のどこで止まっているのかを確認してみてください。

何社落ちたら転職活動のやり方を見直すべきですか?

「○社落ちたら必ず見直す」という一律の正解はありません。

応募する求人の難易度や職種によっても結果は変わるため、社数だけで判断するより、同じ段階で不採用が続いているかを見るほうが実践的です。

書類落ちが続くなら応募先と職務経歴書、一次面接落ちが続くなら転職理由や自己PR、最終面接落ちが続くなら企業ごとの志望理由や条件面を優先して確認しましょう。

大切なのは、「何社落ちたか」より「どこで同じ問題が繰り返されているか」です。

20代で大きな実績がなくても転職できますか?

管理職経験や大きな売上実績だけが評価材料ではありません。

特に20代前半では、仕事への向き合い方や、自分から取り組んだこと、工夫・改善した経験を具体的に伝えることも重要だとdodaは説明しています。

「何を担当したか」だけで終わらせず、「どんな役割を担い、どう考えて動き、何ができるようになったか」まで棚卸ししてみてください。

20代後半であれば、そこに顧客折衝、社内調整、資料作成、数値管理、業務改善など、次の会社でも使えるポータブルスキルを加えて整理すると、自分の経験をより伝えやすくなります。

夏目結衣|若手専門転職アドバイザー

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