働きながら転職活動はどうする?知恵袋の悩み4選と進め方

仕事を終えた夜に自宅で求人情報と面接予定を整理する会社員 転職活動

働きながらの転職活動は十分可能です。退職を急がず、面接数と日程を管理しながら進めるのが現実的です。

Yahoo!知恵袋では、「平日に面接できない」「辞めてから探すと不利?」「会社に知られない?」「仕事と両立できない」といった相談が繰り返し見られます。

この記事では、実際に投稿された相談内容と転職関連の調査データを確認しながら、働きながら転職活動をどう進めればいいのか、在職中と退職後のどちらを選ぶべきかまで具体的に整理します。

こんにちは!転職アドバイザーの夏目結衣です。毎日遅くまでの残業や、しんどい人間関係…本当にお疲れ様です。私もかつて「このままでいいのかな」と悩みながら、限界まで無理をして働いていた時期があるので、そのモヤモヤ痛いほどわかります。

このブログでは、キレイごと抜きのリアルな葛藤や、エージェント業界のぶっちゃけ話も交えながら、あなたが自分らしい働き方を見つけるためのヒントを親身にお届けしますね!

働きながら転職活動はどうする?知恵袋で多い4つの悩み

働きながらの転職活動は実際どう?知恵袋で多い悩みと対処法を整理 の内容に合う挿絵(追加1枚目)
※画像はAIによるイメージ

Yahoo!知恵袋の相談を整理すると、働きながら転職活動をする人の悩みは、「平日面接」「退職する順番」「会社に知られる不安」「仕事との両立」の4つに集約できます。

  • 平日に面接へ行く時間を作れない
  • 在職中と退職後、どちらで転職活動すべきか分からない
  • 転職活動が今の勤務先に知られないか不安
  • 仕事と応募・面接を同時に進める余裕がない

ここで注意してほしいのは、Yahoo!知恵袋の回答そのものを「転職の正解」と考えないことです。

知恵袋は利用者同士が回答するサービスなので、実体験をもとにした参考になる意見がある一方で、投稿者それぞれの会社環境や価値観に左右される回答もあります。

この記事では、回答の内容をそのまま正解として紹介するのではなく、「実際の転職希望者がどこにつまずいているのか」を知る材料として扱います。

同じ「働きながら転職活動」といっても、定時で帰れる人と、毎日夜遅くまで働いている人では難易度がまったく違います。大切なのは、他人の成功例をそのまま当てはめるのではなく、自分の勤務状況に合わせて進め方を設計することです。

悩み1:平日に面接へ行けない

2023年10月11日のYahoo!知恵袋には、「転職活動をしたいのですが、殆どの企業が平日のみの面接で困っています。有給消化済みであまり休めない」という相談が投稿されています。

相談者はその後、繁忙期で、休む場合には証明書や診断書が必要になるため、平日に休むことがかなり難しいとも説明していました。

さらに2024年9月11日には、「在職中のため面接日程を19時以降でお願いしたところ、営業時間外は難しいと言われた。昼休みの12時なら行けそうだが失礼か」という相談も投稿されています。

相談者の状況は違っても、問題の中心は同じです。仕事を続ける限り、企業側の選考時間と自分の勤務時間がぶつかります。

初めて転職すると、「在職中だと伝えれば、企業が夜や土日に合わせてくれるのでは」と考える人もいるかもしれません。

実際には企業ごとに採用担当者や現場責任者の勤務時間があるため、必ずしも19時以降や休日に面接してもらえるわけではありません。

だからといって、「働きながらでは転職できない」という意味でもありません。

夕方、半休、有給休暇、オンライン面接などを組み合わせ、それでも難しい企業については、「その会社のために休みを取るほど志望度が高いか」を判断していく必要があります。

私としては、ここが在職中転職の最初の重要ポイントだと考えています。限られた休みを、すべての応募先へ平等に使う必要はありません。

悩み2:辞めてから転職活動すると不利なのか

2026年6月2日の質問「退職後に転職活動すると在職中に転職活動するより不利になると言われてますが、理由がしっかり言えれば問題ないですか?」では、平日は帰宅が遅く、退勤後の面接も難しいうえ、有給休暇も取りづらいという事情が書かれていました。

2025年2月4日の「在職中の転職活動は、やりにくくないですか?」という質問でも、在職中に面接を受けて内定したら現職へどう説明するのか、退職後のほうが動きやすいのではないか、という疑問が投げかけられています。

つまり、初めて転職する人にとっては、「内定を取ってから辞める」という順番自体が分かりにくいんですよね。

私は、生活や仕事に重大な支障がなく、最低限の転職活動時間を確保できるなら、まず在職中から始めるほうが選択肢を残しやすいと考えています。

収入を維持しながら転職先を比較できるうえ、「受けてみたけれど条件が合わない」と感じた企業を無理に選ばずに済むからです。

ただし、退職後の転職活動そのものが悪いわけではありません。

2020年3月27日には、アパレル店の店長が、人手不足や店舗ノルマの影響で月3日程度しか休めず、半年ほど満足に転職活動できていないとして、退職して活動に集中すべきか相談しています。

ここまで時間を確保できない場合まで、「次を決めるまでは何が何でも辞めてはいけない」と考える必要はないでしょう。

在職中転職は原則として選択肢を残しやすい方法ですが、現在の働き方によっては退職先行のほうが現実的なケースもあります。大事なのは、「在職中か退職後か」だけで善悪を決めないことです。

悩み3:転職活動が会社に知られないか不安

2026年1月11日には、転職選考でリファレンスチェックを行う場合、不採用になれば「転職活動していることだけが現在の勤務先へ知られてしまうのではないか」と心配する投稿がありました。

相談者は、人数が少ない職場なので噂がすぐに広がりそうだとも書いています。

こうした不安を減らすには、まず現職と転職活動を切り分けることです。

社用パソコンや社用スマートフォンを求人検索に使わない、会社のメールアドレスを応募先へ登録しない、職場で選考状況を話さない、といった基本的な管理を徹底しましょう。

転職サイトのスカウト機能などを利用する場合も、自分がどの情報を公開しているのか、勤務先企業に対する公開設定が用意されているかを確認しておくと安心です。

リファレンスチェックを求められた場合も、「誰へ依頼するのか」「現職関係者が必要なのか」「どの選考段階で行うのか」を確認したうえで進めることが大切です。

私は、会社に知られる不安が強い人ほど、転職活動を「秘密にしなければ」と考えすぎて疲れてしまうケースがあると感じています。

必要なのは過度に緊張することではなく、私物端末・私用メール・勤務時間外を基本にして、現職と転職活動の情報経路を分離することです。

悩み4:仕事と転職活動を両立できない

実は、私はこの悩みこそ、ほかの3つの根っこだと思っています。

求人サイトへ登録するだけなら短時間でできます。

でも、その後には職務経歴書、企業研究、応募、日程調整、面接準備、面接、内定判断、退職交渉があります。

さらに複数社を同時に受ければ、それぞれの求人内容、志望理由、選考状況、回答期限を管理しなければなりません。

働きながら転職活動で難しいのは「求人を見つけること」ではなく、「選考を抱えすぎずに回し続けること」なんです。

知恵袋で見られる平日面接、退職時期、会社に知られる不安も、結局は「現職を続けながら転職活動をどう管理するか」という問題につながっています。

だから、「転職活動を始めたのだから毎日求人を見なければ」「できるだけたくさん応募しなければ」と考える必要はありません。

忙しい週は応募を止めてもいいですし、最終面接がある週は新規求人探しより面接準備を優先して構いません。

転職活動は、毎日同じ量をこなすものではなく、選考状況に合わせて負荷を増減させる活動だと考えると、ぐっと整理しやすくなります。


働きながら転職する人は多い?86%調査と最新74.3%を確認

結論から言えば、働きながら転職することは珍しくありません。近年の調査でも、転職者の7割超が在職中に転職しています。

エン・ジャパン株式会社が2018年11月8日に公表した「1万人が回答!『転職活動』実態調査」では、「エン転職」の利用者10,663人を対象にした調査で、86%が「在職中に転職活動を行なう」と回答しました。

転職経験者7,130人については、転職活動期間が3か月以内だった人が7割とされています。エン株式会社(en Inc.)

ただし、これは2018年に特定サービスの利用者を対象として行われた調査です。

「2026年現在も転職希望者全体の86%が在職中」と断定できる数字ではないことには注意してください。

そこで、より新しいデータも確認してみましょう。

株式会社マイナビの「転職動向調査2026年版(2025年実績)」では、2025年の転職者1,446人のうち、74.3%が在職中に転職しています。2024年の73.6%、2023年の73.7%と比較しても、おおむね7割台で推移しています。マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える+1

さらに、在職中に転職した人のうち、2025年は73.8%が転職活動のために有給休暇を取得していました。マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

この数字は、知恵袋で「平日に面接へ行けない」と悩む人にとって、かなり重要だと思います。

働きながら転職した人の多くが、仕事だけでなく有給休暇も含めて選考時間を作っているからです。

「仕事を一日も休まず、すべて終業後だけで転職しなければいけない」と考えなくてもいいんですよね。

同じマイナビ調査では、在職中に転職した人について、内定獲得から転職先へ入社するまでの期間は「1〜2カ月」が63.8%で最も多く、平均48.5日でした。前職を退職するまでの期間も「1〜2カ月」が56.7%で、平均38.5日です。マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

つまり、転職活動は内定を取った瞬間に終わるわけではありません。

内定後にも、条件確認、退職交渉、引き継ぎ、入社準備という時間が必要です。

一方、応募数についてはdodaの新しいデータがあります。

dodaが2026年5月25日に公開した「『何社受ける?』転職成功者の平均応募社数」では、2025年4月から2026年3月にdodaエージェントサービスを利用して内定した人の平均応募社数は31.9社でした。doda

94.9%が2社以上、66.4%が11社以上へ応募しています。doda

さらに、書類通過率と一次面接通過率をもとに、1社以上の内定に至るイメージとして「27社応募→5社面接→1社内定」という例も示されています。

ここで、働きながら転職する人が数字を読み違えないことが重要です。

平均31.9社は「31社を同時に進める」という意味ではありません。

活動開始から内定までの累計応募数です。

フルタイムで働きながら、30社分の企業研究と面接日程を一度に抱える必要はありません。

dodaが2026年8月31日に更新した「転職活動の進め方 完全ガイド」でも、企業への応募から内定までには2〜3か月程度かかるとし、活動を「事前準備」「書類作成・応募」「面接」「内定・退職・入社準備」の4段階に分けています。doda

つまり、働きながらの転職活動は短距離走ではありません。

数か月かけて選考量を調整する、小さなプロジェクトとして考えるほうが現実的です。


平日面接・時間不足をどう解決する?「転職活動の在庫管理」

私が働きながら転職する人に特におすすめしたいのが、転職活動の「在庫管理」です。

応募数をひたすら増やすのではなく、「今、自分が何社の選考を抱えているか」を段階別に見ます。

私なら、初めて転職するフルタイム勤務の人には、次のような管理を一つの目安として提案します。

選考段階 私が考える管理目安 新規応募の判断
書類選考中 5〜10社程度 追加応募してもよい
一次・二次面接 2〜3社程度 増えたら応募を減らす
最終面接 1〜2社程度 原則、面接準備を優先
面接予定が週3〜4件 要注意 新規応募をいったん止める

これは統計上の正解ではなく、私が支援する立場で考える実務上の目安です。

職種、面接回数、在宅勤務の有無、残業時間によって適切な数は変わります。

なぜ2〜3社程度を一つの基準にするのか。

企業研究、志望理由の整理、想定質問への回答準備、日程調整、移動やオンライン接続まで含めると、私は面接1社につき少なくとも2〜3時間程度は「選考のための時間」を確保しておきたいと考えるからです。

3社なら、それだけで週6〜9時間ほど。

ここに実際の面接時間が加わります。

仕事を終えたあと毎晩それを続ければ、転職先を探す前に疲れ切ってしまいますよね。

だから、面接が増えた週は新規応募を減らす。

不採用などで選考企業が減ったら、再び求人を見る。

このように応募量を固定しないことがポイントです。

さらに私がおすすめしたいのは、応募先を「社数」だけでなく期限でも管理する方法です。

たとえば、書類提出日、面接候補日、選考結果待ち、内定回答期限を簡単なメモや表にしておけば、「来週は面接が集中しているから応募を止めよう」と判断できます。

これは、単純な大量応募よりも働きながらの転職活動に向いた考え方です。

※画像はAIによるイメージ

平日の面接は候補日時を複数提示する

知恵袋で実際に平日面接へ行けず困る相談が出ているように、在職者にとって日程調整は大きな壁です。

応募先へは「平日は無理です」とだけ伝えるより、在職中であることを簡潔に説明したうえで、複数の候補を提示するほうが調整しやすくなります。

  • 平日18時30分以降
  • ○日の午前中
  • ○日の15時以降
  • オンライン面接が可能な時間

たとえば、「現在就業中のため恐縮ですが、○日18時30分以降、○日15時以降、○日午前中であれば調整可能です」のように、企業側が選べる状態にしておくイメージです。

昼休みにオンライン面接を入れる方法もありますが、会社内の会議室や勤務先周辺など、現職の人に知られやすい場所で実施するのは避けたほうが安心です。

通信環境、周囲の声、移動時間まで含めて考えましょう。

ただし、企業が営業時間外の面接へ対応する義務があるわけではありません。

2024年9月11日の知恵袋相談のように、19時以降を断られるケースもあります。

志望度が高い会社なら、半休や有給休暇を使うことも含めて時間を作る必要があります。

マイナビの2025年転職者に関する調査で、在職中転職者の73.8%が転職活動のために有給休暇を取っていたことを見ても、有給を選考に使うことは決して特殊な行動ではありません。 マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

ここで大事なのは、「休みを取れない自分は転職できない」と考えないこと。

すべての企業へ合わせるのではなく、本当に選考を受けたい会社へ限られた休みを配分するという考え方に変えてみてください。

一次面接はオンラインや勤務後で対応し、最終面接など重要な選考だけ半休や有給を使う、というように段階ごとに使い分ける方法もあります。


働きながらと辞めてから、どちらで転職活動するべき?

原則は在職中です。ただし、平日の選考時間を長期間まったく確保できず、退職後の生活費や活動計画も準備できている場合は、退職先行も選択肢になります。

在職中に活動する最大のメリットは、収入だけではありません。

転職先が決まらなかったときに現職へ残れること、条件が合わない内定を断れること、そして転職そのものを見送れることです。

私はここがとても重要だと考えています。

今の職場がつらいときって、求人票に書かれた「残業少なめ」「風通しの良い職場」といった言葉が、必要以上に魅力的に見えることがあります。

私自身、激務や人間関係で転職を考えたときは、「ここ以外なら、どこでも今より良いのでは」と思ってしまった時期がありました。

でも、本当に見るべきなのは「今の会社から離れられるか」ではなく、「転職理由が次の会社で解消されるか」です。

長時間労働が理由なら、給与だけでなく勤務時間、繁忙期、休日出勤、業務量の決まり方を見る。

人間関係が理由なら、「雰囲気が良さそう」で終わらず、配属人数、上司の役割、評価方法、異動の可能性などを確認する。

仕事内容への不満なら、求人票の職種名だけでなく、入社後に担当する業務の割合まで面接で聞いておく。

在職中であれば、比較した結果「この条件なら今の会社に残ったほうがいい」と判断することもできます。

この「転職しない選択肢を最後まで残せる」ことは、在職中転職の大きなメリットだと私は考えています。

一方で、2020年3月27日の知恵袋相談のように、月3日ほどしか休めず、半年間ほとんど活動できない状況なら話は別です。

そうした場合は、退職を先にする選択肢も現実的でしょう。

ただ、私なら可能な限り退職前に次のところまでは進めておきます。

  • 希望条件に合う求人がどれくらいあるか確認する
  • 職務経歴書を完成させる
  • 数社へ応募して市場の反応を見る
  • 退職後に使える生活費を確認する

さらに、「退職した翌月から何社程度応募するか」「どの時点で希望条件を見直すか」まで決めておくと、退職後の焦りを減らせます。

時間を作るために退職したのに、収入がなくなった焦りから希望条件を下げてしまう。

これは、退職先行で転職する際に意識しておきたいリスクです。

「退職後だから採用されない」と単純に決まるわけではありませんが、離職理由や空白期間について面接で説明を求められる可能性はあります。

その場合は、「仕事が嫌だったから辞めた」で終わらせず、退職後に何を整理し、どんな基準で次の職場を探しているのかを説明できるようにしておきましょう。


内定から退職までどう進める?初めて転職する人の順番

働きながらの転職では、最初から現職へ「転職します」と宣言する必要はありません。

私は、応募→選考→労働条件の確認→入社意思の判断→退職調整という順番で考えることをおすすめします。

dodaの2026年8月31日更新「転職活動の進め方 完全ガイド」でも、内定を受けたらすぐ退職手続きへ進むのではなく、まず提示された給与や勤務条件などを確認する流れが案内されています。doda

複数社を受けている場合は、志望度の高い企業の最終面接時期をできるだけ近づける考え方も示されています。doda

ここは初めて転職する人が特につまずきやすいところです。

「面接で手応えがあったから退職を伝える」では早すぎますし、「内定」という言葉だけを聞いて条件を確認せず退職するのも避けたいところです。

給与、勤務地、仕事内容、雇用形態、入社日など、重要な条件を確認してから判断しましょう。

内定が出たら他社の結果を何週間も待てるとは限らない

複数応募すると、第一志望より先に別の企業から内定が出ることがあります。

dodaでは、内定を受けるかどうかの回答期限は通常1週間程度が目安とされています。doda

別の記事では企業やポジションによって1〜2週間ほどが目安とされており、実際の期限は企業ごとに異なります。doda

つまり、第一志望の最終面接が1か月先なのに、別企業の内定をずっと保留できるとは限りません。

だから私は、応募社数だけでなく「選考時期」も管理することをおすすめしています。

比較したい会社にはなるべく近い時期に応募し、最終選考が何週間もずれないよう意識する。

これも「転職活動の在庫管理」の一部です。

たとえば、第一志望群3社へ数週間ずつずらして応募すると、1社目の回答期限までに3社目の結果が出ない可能性があります。

逆に、近い時期に選考を進めておけば、仕事内容や条件を比較しながら判断しやすくなります。

※画像はAIによるイメージ

退職は「法律上2週間」だけで決めない

退職時期については、自分の雇用契約と就業規則を確認しましょう。

厚生労働省「確かめよう労働条件」の「退職、解雇、雇止めなど」では、期間の定めのない労働契約の場合、法律上は原則として退職の申し入れから2週間で労働契約が終了すると説明しています。労働条件チェック

同時に、就業規則などに定められた退職手続を確認して適切に進めることが、トラブル防止には重要だとも案内しています。労働条件チェック

有期労働契約では扱いが異なり、契約期間満了前の退職について別のルールが関係する場合があります。労働条件チェック

そのため、「法律では2週間だから、内定したら必ず2週間後に辞めればいい」と機械的に決めるのはおすすめしません。

引き継ぎ、就業規則、転職先の入社希望日を確認して、無理のない日程を調整してください。

dodaの転職活動スケジュールでも、内定・入社検討に約1週間、引き継ぎ・退職・入社準備に4〜5週間という目安が紹介されています。doda

マイナビの2025年実績でも、在職中に転職した人が前職を退職するまでの平均日数は38.5日でした。マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

これらを見ると、実務上は「内定が出たら翌週退職」ではなく、1か月前後以上を見込みながら調整する人が多いことが分かります。

もちろん、実際に必要な期間は会社や職種、担当業務によって違います。

転職活動の初期段階で就業規則の退職手続を確認しておけば、内定後に「転職先は来月入社を希望しているのに、現職ではもっと前に申告が必要だった」と慌てずに済みます。


考察|知恵袋の4つの悩みから見える、本当に難しいポイント

ここからは、若手専門転職アドバイザーとしての私自身の考察です。

知恵袋で見つかる「平日に面接できない」「辞めてからでいい?」「会社に知られたら困る」「仕事と両立できない」という4つの悩みを並べると、共通点が見えてきます。

それは、転職そのものより「現職と転職活動を同時に抱える管理」が難しいということです。

だから私は、働きながらの転職活動では「何社応募したか」よりも、「今、何社を抱えているか」を重視しています。

書類選考中が多いだけなら、まだ負担は限定的です。

ところが一次面接が3社、最終面接が2社、さらに別の企業から日程調整が届くと、一気に忙しくなります。

そこで新しい求人を見つけても、すぐ応募する必要はありません。

今ある選考へ集中し、減ったら補充する。

この考え方なら、「大量応募するべきか」「厳選応募するべきか」という二択から抜け出せます。

入口はある程度広くする。でも、面接に進んだら絞って集中する。

私は、これが働きながら転職する人にとって最も現実的な形の一つだと考えています。

dodaの平均応募社数31.9社という数字も、「一度に31社抱える」と解釈するのではなく、活動期間全体で選択肢を入れ替えながら進めた結果と捉えるほうが、在職者には実践しやすいでしょう。doda

そして今回、2018年のエン・ジャパン調査だけでなく、2025年実績のマイナビ調査を見ると、在職中転職者は74.3%でした。マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

調査対象や方法が異なるため86%と74.3%を単純比較することはできませんが、時期や調査が違っても「働きながら転職した人が多数派」という傾向は確認できます。

さらに私が注目したいのは、在職中転職者の73.8%が転職活動のために有給休暇を取得していた点です。マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

ここから見えるのは、「仕事を休まず器用に夜だけで転職している人ばかりではない」ということです。

知恵袋で「平日の面接に行けない」と悩んでいる人が、自分だけ不器用なわけではありません。

むしろ、仕事を続けながら必要なところでは休みを使い、限られた時間を選考へ配分することが、現実的な在職中転職なのだと私は考えています。

そして、働きながら転職活動をするもう一つの価値は、転職しない自由を最後まで持てることです。

転職活動を始めたからといって、転職する義務はありません。

求人を見る。

職務経歴書を書く。

数社へ応募する。

面接で外の会社の話を聞く。

そこまで進めた結果、「今の会社で異動したほうが自分には合っている」と判断してもいいんです。

逆に、「外の会社を見たことで、やっぱり今の環境は変えたほうがいい」と確信することもあります。

転職活動は、退職を決めた人だけが行うものではありません。

今の職場と外の選択肢を比較して、自分の働き方を選び直す作業だと私は考えています。

知恵袋を検索している時点で、「辞めるべきか分からない」と迷っているのは自然なことです。

最初から退職届を書く必要はありません。

今週、求人を3件だけ見る。

職務経歴書へ今の仕事内容を書き出す。

自分が次の会社で変えたい条件を一つ決める。

そこから始めれば十分です。

特に、仕事がつらいときほど「辞める・辞めない」の二択だけで考えないでください。

求人を見る→応募してみる→面接で比較する→それでも転職したいか考えるという中間地点を持つことで、感情だけではなく情報をもとに判断できるようになります。

私は、この「決断の前に比較する時間を作れること」こそ、働きながら転職活動を始める大きな意味だと考えています。


まとめ|働きながら転職活動は「応募数」より選考数を管理しよう

Yahoo!知恵袋の相談を見ると、働きながら転職活動をする人は、平日面接、退職する順番、会社に知られる不安、仕事との両立という4つの問題に悩んでいます。

2018年のエン・ジャパン調査では、エン転職利用者10,663人の86%が在職中に転職活動を行うと回答していました。エン株式会社(en Inc.)

さらに株式会社マイナビの「転職動向調査2026年版(2025年実績)」では、2025年転職者1,446人の74.3%が在職中に転職しており、働きながら転職する人が多数派であることが新しいデータでも確認できます。マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

また、2026年5月25日公開のdodaデータでは転職成功者の平均応募社数は31.9社ですが、これは活動期間全体の累計です。doda

働きながらなら、「何社応募したか」より今、面接を何社抱えているかを見てください。

面接が2〜3社重なったら新規応募を減らす。

最終選考が入ったら、その企業の準備を優先する。

選考企業が減ったら、また求人を探す。

そして、複数社を比較したいなら内定回答期限まで考えて、最終面接の時期をできるだけ近づける。

この「転職活動の在庫管理」ができるだけでも、仕事との両立はかなり整理しやすくなります。

どうしても平日の時間が作れず、何か月も活動そのものが止まっているなら、退職を先にする選択肢もあります。

ただし、その場合も求人状況や自分の市場での反応、生活費、退職後の活動計画をできるだけ事前に確認しておきましょう。

転職のゴールは、会社を辞めることでも、内定を一つ取ることでもありません。

今より納得できる働き方を、自分で選び直すことです。

焦って退職を決めなくても大丈夫です。

まずは現職を続けたまま、外にどんな選択肢があるのかを確かめるところから始めてみてくださいね。


よくある質問

働きながら転職活動している人は多いですか?

はい。エン・ジャパンが2018年にエン転職利用者10,663人を対象として実施した調査では、86%が在職中に転職活動を行うと回答しました。エン株式会社(en Inc.)

より新しいマイナビの「転職動向調査2026年版(2025年実績)」でも、2025年転職者1,446人の74.3%が在職中に転職しています。調査対象や方法が異なるため数字の単純比較はできませんが、働きながら転職した人が多数派であることは確認できます。マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

働きながらだと平日の面接はどうすればいいですか?

在職中であることを伝え、平日夕方、半休を取れる日、オンライン面接ができる時間など複数候補を提示しましょう。

それでも難しい場合は、志望度の高い企業へ有給休暇や半休を優先的に使う方法もあります。2025年のマイナビ調査では、在職中に転職した人の73.8%が転職活動のために有給休暇を取得していました。マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

働きながらの転職活動は何か月くらいかかりますか?

dodaが2026年8月31日に更新した「転職活動の進め方 完全ガイド」では、企業への応募から内定まで2〜3か月程度が一つの目安とされています。doda

さらに退職や引き継ぎ、入社準備が必要です。マイナビの2025年実績では、在職中転職者が内定獲得から転職先へ入社するまで平均48.5日でした。マイナビキャリアリサーチLab | 働くの明日を考える

そのため、「3か月で必ず終える」と決めるより、数か月単位で余裕を持って予定を組むほうが進めやすいでしょう。


参考資料

  • Yahoo!知恵袋「退職後に転職活動すると在職中に転職活動するより不利になると言われてますが、理由がしっかり言えれば問題ないですか?」2026年6月2日投稿
  • Yahoo!知恵袋「在職中の転職活動は、やりにくくないですか?」2025年2月4日投稿
  • Yahoo!知恵袋「転職活動をしたいのですが、殆どの企業が平日のみの面接で困っています。」2023年10月11日投稿
  • Yahoo!知恵袋「転職活動について質問です。在職中のため、面接日程を19時以降でお願いしたところ…」2024年9月11日投稿
  • Yahoo!知恵袋「最近は転職活動でリファレンスチェックを行う会社が増えているようですが…」2026年1月11日投稿
  • Yahoo!知恵袋「退職してからの転職活動は厳しいでしょうか。」2020年3月27日投稿
  • エン・ジャパン株式会社「1万人が回答!『転職活動』実態調査」2018年11月8日
  • 株式会社マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)」2026年3月
  • doda「『何社受ける?』転職成功者の平均応募社数」2026年5月25日
  • doda「転職活動の進め方 完全ガイド~事前準備の手順・方法・流れ・スケジュール~」2026年8月31日更新
  • 厚生労働省「確かめよう労働条件 退職、解雇、雇止めなど」

若手専門転職アドバイザー

夏目結衣

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